凡打 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
Departures
キャラのデザインがすごく好きで、「とりあえず一話見てみよう」と軽い気持ちで見始めました。
そのまま、30分間、この作品の迫力に見とれ続けていました…
同時に、supercellのredjuiceさんによる、素晴らしい絵だけでもかなり心動かされました。
全体を通して、ストーリーが、いまいちな部分がありました。そこさえもっとしっかりしていれば、他の部分が完璧だっただけに、確実に名作になれたと思うので、そこが少し残念です。
魅力溢れるキャラたちをもう少し掘り下げて欲しかったです。
しかし、根本はある程度まとまっていて、僕はしっかり感動できました。
そして特筆すべきなのは音楽です!
劇伴を「医龍」「マルモ」を担当された澤野弘之さんが、OP、ED、挿入歌をsupercellのryoさんが手がけていて、どの曲も素晴らしい曲でした。OP、EDともにアニメーションの出来が素晴らしく、それ単体で心掴まれます。
しかし、僕が最初に一話を見たとき、何より心動かされたのは1クール目のED曲、「Departure」でした。
17歳のchellyさんの歌うこの曲は、素朴なバラードなのですが、曲がポツリポツリと寂しそうにつぶやくように始まり、サビで感情が爆発するような構成になっていて、まだ1話で、内容も全く分かっていないのに、自然と涙が出ました。
それ以降、この曲を最後に聴いて、寝たいがために、毎日寝る前にこの作品を一話ずつ大切に見てきました。
全体を通して、上にも書いたとおり、確かにストーリーなど微妙な部分はありましたが、登場人物に感情移入でき、素晴らしい絵と音楽で泣くことができたこの作品が、僕は大好きです。
音楽好きな方に是非この「Departures」を聴いていただいて、感動を共感したいです!