たんたんたぬき さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
新世界へ
当時見たわけじゃないけど、最近のアニメのビジュアルショックをまだ浴びてない頃見て新しいと強く感じた作品。タイトルの意味は私は世界観を重視する。現代的な作品はマイナスなのか?と言うとそうでもない。雰囲気が良いとかでも代用できるので。それでもぱっと見てここではないどこかへ、こういった異世界に誘われるような視覚刺激は何より心地良い。
私は最近になってこの作品をもう見直したことは無い。だから作画5と言う数字に疑問を抱かれても当然だと思ってつけてる。
まだ作画の衝撃が新鮮な頃みた感情を見たものはそれを記して残すべきだと思う。
映像作品というのは時代と共に風化する。時代を経ると共にどんどん映像は綺麗に精緻になっていく。でも自身が若い頃見た綺麗だ素晴らしい絵だと言う衝撃は自分だけのものである。それは後の時代になって他の人が見て、新しい作品と比べてがっかりするような程度であっても。
私は作品を評価する事の哲学として、世代を超えた作品への共感を敢えて拒絶する。これは寂しい事だと思う。でも映像作品とはそんな刹那の出会いで私は良いと思っている。あの時感じた美しいと思う気持ちは私の心の中だけにあれば良い。
当時見たわけではないが、まだこの作品を貶める美しい作品を数多く見る前に見た。当然イノセンスやSACを見る前にである。攻殻機動隊シリーズの中でこの作品が私にとって最高傑作なのは最初見たビジュアルショックを今でも覚えているから。