ぶっかけ さんの感想・評価

3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

葬儀社ではありませんが、これよりギルティクラウン様の告別式を執り行わせて頂きます

この採点を真に受けないで欲しい
豪速球を放るがパカスカ打たれる投手
鬼脚を持ちながらレースで勝てない競走馬
頭一つ抜きでたポテンシャルを持ちながら居るべき所に収まれなかった者は
並でないが故に並の強者にすらなれず潰れていく。よくある話だ
ギルティクラウンとはまさにそんな作品だったように思う

作品を構成する幾多のカテゴリーでその凄味を見せるが
これがどうにも「面白い」という所に繋がらない…
ヒットは打つ。長打もたまには出る
が、どうあっても兎に角点が入らない。目を疑うほどに築かれる残塁の山
ノーアウト満塁で犠牲フライの一つも出ない上に
スクイズや内野ゴロで泥臭く点を取りに行くような気概も見えない
好機を散々潰しておいて、そのくせ試合終わりのユニフォームは真っ白
そんなだらしなさをこの作品からは感じる
要するにチームとして機能しなかったのだろう

アニメ監督の力量なんざ、素人の私には正直よくわかりません
にしてもこれだけ色々揃えてあの結果なんですから
例に出した野球同様、その責任は当然監督にあると言って構わないですよね

横浜のビリはまぁいいよ。指揮官としてはお辛いこともあるでしょうよ
でも読売の４位は許されないな。言い訳の余地はない
その程度の感覚だけど、アニメでは珍しく「監督がダメってのはこういうこと」
それが体感出来る作品だったとは思います

良いトコ取りで何でもかんでも詰め込んだら訳わかんなくなった典型で
作品の印象としては非常に稚拙
結果から見れば「ノイタミナにロボットを」ってコンセプトからして
迷走は始まっていたということになるのかもしれない
唯一褒められる所があるとすればオリジナルである点
土台のある所から引っ張ってきてアニメ化するのが今の主流だから
ゼロから取り組んだ姿勢は素晴らしいと思う

私はこれを視聴することで「ギルクラを観た」という経験以外得られるものがありませんでしたが
これから視聴される方には視聴が有意義な行為になられますことをおイノリして
葬儀をお開きとさせて頂きます