papa0080 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
想いは力へ
制作が富野監督ではないガンダムにおいて
ニュータイプの設定を使用した珍しい作品だが最後は打ち切りになった
主人公は荒廃した地球において危険な仕事を請け負っていた少年
その少年がバルチャー(MSを運用する一般人による私設部隊)
と出会あい、そこに居た不思議な少女に惹かれ、結果ガンダムに乗る事となる
キャラクターはオールドタイプのガロード・ランを主人公に
戦艦フリーデンのクルー、そこに雇われた珍しいガンダム乗りの傭兵2人
2人のライバル、そしてニュータイプの少女、ティファ・アディールなど
各キャラしっかりした設定がある者が多くキャラクター作りは成功していると言える
主なMSは過去の戦争おいて活躍したガンダム3機に独特なフォルムを持つ
ライバル機ガンダムの2機、主人公後継機のガンダム等
他にもバルチャーに良く使用される量産機、地球、宇宙の陣営の量産機
ニュータイプ専用機に特殊な運用を想定したMSがいくつか登場
ガンダム6機のデザインは悪くなく及第点の格好良さはある
余談だがガンダムダブルXがガンダムSEEDのストライクフリーダム似ており
監督がパクリではありません(笑)と話した逸話がある
確かにデザインは似ているが、こちらの方が先に放映されている
{netabare}この作品で特筆するべき事はニュータイプである真にお互いを理解しあえる
新人類に対してNOを突き付けた事にある、存在自体の否定はないが
ニュータイプでなくとも人の想いやり、強さ、理解しあう未来を作る事は出来ると
作中において描写されていたように思う
実際の例として一度圧倒的に敵ニュータイプにやられた主人公だが
ティファを一途に想い、出来うる最大限の事をし乗り越え、再戦時には勝利している
さらによく分かる例として、敵に捕らわれた際にティファはニュータイプの力によって
もうガロードにには会えないと思うと言う予知ととれる発言をするが
ある一人のオールドタイプの男の必死の奮闘により、その予知を越えて
2人がニュータイプの予知を越えて再会出来るというエピソードがある
ガンダム作品の中では影が薄く評価も高いとは言えないが
ニュータイプについて向き合い富野監督に対しての返答を出した挑戦作で
個人的にはその辺のストーリーは評価に値すると思う{/netabare}