papa0080 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ガンダム伝説の終着点
正当な意味での最後のガンダム、理由として作中語られる黒歴史が関係する
黒歴史は今までとこれから作られるガンダムの歴史を全て記憶した設定の映像メディア
この為今後のガンダムも全てここに含まれる事となった
ガンダムを生み出した富野監督のガンダムへの答えなのかも知れない
ひとつとして、これまでのガンダムになかった主人公が中立の立場である事
人と人との確執を描き、その中の一つの思想に属し、対立を回避しようとするも
結果どちらかが滅ぶまで戦った今までと異なる点でこの物語は和解の道へ収束する事になる
後に制作されたSEEDも似た設定だが、残念な事に結局第三勢力に属し
端から見るとテロリストのような扱いになってしまった
対立する陣営は一度滅んだ地球を再生した文化の遅れた地球
女王を君主として歴史や技術を継承した月に住むムーンレイス
主人公、ロラン・セアックは月から地球の再生を観測する為地球へ送られた少年
数年後、月は地球の再生がなされたと降下を決定し自らの地球の領土の権利を訴えた
ロランは数年の地球での生活から双方の立場を理解する最初の数少ない人物となる
{netabare} ~ 地球側と月、双方の利益は食い違い争いへ発展
地球側も古代のMSを発掘、抵抗し争いは加速する
ロランはその中でガンダムを駆使し地球側の戦力となるが
彼は自らムーンレイスである事を双方に伝え、地球と月の関係を想い
地球と月「争いを起こす者全てと戦う」と訴えた
魅力的なキャラが多く特に主人公が魅力的地球を一度滅ぼしたガンダムを駆り
性能と卓越した技術で争いを、殺さずMSを撤退させる事で場を収める事に奔走している
高い操縦技術は目立たないが、脅威的なMSと人物に「殺さずに倒せる相手ではない」
という発言から見てとれる
作中彼は不殺を志すも、人を殺める事になるがその描写も良い
最初の撃破は当てるつもりのない一撃、次に殺めた場面は撃破しないと被害が広がる為
その時一瞬戸惑うが多くを救うために業を背負う覚悟を数秒で決めこれを撃破している
MSは斬新なデザインで嫌煙されたが作中の素晴らしい動きで多くの視聴者が最終的に
動けばとても格好良いという評価を下した、他にザク等古いファンに嬉しい物もある
最終話エピローグは必見、最後のガンダムに相応しい出来になっている
ガンダムとして文句のつけようのない終わりを描いた素晴らしい作品となった{/netabare}