タマランチ会長 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
マジ泣けるっす!
主人公とヒロイン以外は、脇役全員片思いの連鎖ですが、最後には全員が自分と向き合い、トラウマを告白します。
めんまを成仏させたいということで一致したはずの自作花火の打ち上げの一大イベントは、それぞれのキャラの思惑が交錯し、まるでめんまの存在がじゃまっけでウザったいから早く消えてくれみたいな感じになってしまい、最終話手前で失敗に終わります。
最終回で、そもそも花火の打ち上げは、自分たちのエゴに満ちた不純な動機によるものであったことを、それぞれのキャラクターが告白していきます。その告白の中で、めんまのつつみこむような大きな優しさがあったことに気付き、それぞれに心から反省することになります。これはまさに教会で神父に罪を告白するようなカタルシスそのもので、最終回のめんまとの別れは、花火の打ち上げのような邪な思惑のない、心からめんまとの別れを惜しむ、実に純粋でさわやかなラストとなっています。まさに涙なしには見ることができません。やっぱり人間正直が一番なのです。
登場人物の表情や抑えた色彩、カット割り、音楽などの演出も見事で、本当に感傷的な画面が出来上がっています。この長井龍雪監督は、宮崎駿の後に続くことのできる人材ではないかと期待しています。
個人的な感想としては、あなる(オレンジ)萌えです。
エンディングも、皆さんの評価通り、ホント作品とマッチしています。キッズウオーが10年位前ですから、ノスタルジーを感じさせるにはピッタリでした。DAMに画像入りで入っていますので、自分のカラオケのレパートリーになっています。歌っているとき、思い出して涙腺が刺激されてしまうのが困ったところです。