maruo さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雪野弥生の守りたかったもの B
原作未読 TV版未視聴
<あらすじ>
教職のかたわら天文台職員を務める雪野弥生は、実は1000年周期で地球に近づく遊星ラーメタルからの使者であり、その間地球を統治する「1000年女王」の現女王だった。
いよいよ女王交代の時が近づくが、そんな矢先、弥生の前に妹セレンが現われ、軌道を外れたラーメタルが地球侵略を計画していることを明かす。
母星と地球の間で苦悩しながらも、弥生はついに女王交代を拒否し、地球を守りぬくことを決意する・・・。 .
本作で重要な役割を果たすのが、雪野弥生の教え子である雨森始です。
銀河鉄道999の星野鉄郎に良く似た始は、弥生に淡い恋心を抱いています。
事故で両親を亡くしながらも、ビルの窓拭きのアルバイトをするなど、非常に前向きに生きている少年です。
弥生は自分もラーメタル人でありながら、ラーメタルに対して、地球を守り抜くために命がけで戦うこととなりますが、なぜそこまで地球に肩入れするのかについては、かならずしも細かく描かれている訳ではありません。
実は、始の両親が亡くなった事故の原因を作ったのが、弥生その人でした。
しかし、始の生きる姿を見て、人類の行く末に光を見つけ、それを守りたいと思った。
だから、同胞を敵にすることになっても、地球を守りぬくことを決意した・・・そのように私には思えました。
{netabare}最終的にラーメタルから地球は守られることとなりますが、その戦いで弥生は命を落とすことになります。
始とのお別れのシーンはこの物語のクライマックスです。{/netabare}
勿論、戦闘シーンもありますが、なにぶん古い作品ですので、過度に期待はしない方がよいでしょう。
音楽は喜太郎、主題歌はデビッド・フォスターと喜太郎の合作。
デビッド・フォスターといえば、素直になれなくて(シカゴ)、After the love has gone(Earth, Wind & Fire)、セリーヌ・ディオンのプロデュースなどで覚えている方も多いと思います。
これぞ80年代サウンドっていうのを聞かせてくれています。
って、喜ぶのは30代後半以上でしょうかww
それと、本作は同時期製作のTVシリーズとは物語展開が異なるそうです。
また、松本零士の作品群は密接なつながりを持っていますが、本作の主人公雪野弥生は「銀河鉄道999」のヒロイン、メーテルの母親という位置づけになっているようです。
しかし、映画の最後を見る限り、この設定矛盾しているような気がするんですけど、漫画版での設定ということでよいのかな?