maruo さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
主人公 B
新海監督の作品ということと金元寿子さんが主役ということで視聴してみました。
新海監督の作品では、秒速5センチメートルを視聴しています。
この作品は、それとは全く性格が異なるジュブナイル・アニメーションであることを一応理解つもりで視聴に臨みました。
まず、作画については、特に地下世界の描き方なんかは、家のテレビなんかじゃなくて劇場で見た方が良かったと思えるようなものでした。
しかし、物語としてはやや不満が残るものでした。
主人公アスナがあんなに苦労して地下世界を旅をすることの動機付けがイマイチできてないと思ったからです。
それに対して、一緒に旅をしたモリサキの動機は十分すぎるほど分かりました。
最後の方でアスナを妻の魂の入れ物にしたところは、鬼気迫るものが感じ取れたくらいです。
モリサキが主人公でなら、もっと物語を充実したものにできたのかもしれないとも思いますが、ジュブナイル・アニメーションと謳っている以上それはないでしょう。
しかし、アスナに対比してモリサキを出すことで、物語のナビゲーション役+アスナの心情の補完役として活躍させることができたのではないかと思っています。
とはいっても、やはりアスナに余り感情移入できなかったので、この映画は余り楽しむことができませんでした。
なので、物語は2.5としています。
モリサキ視点なら3.5といったところでしょうか。