じょー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまずっぺー
なんでしょう、背筋がくすぐったいです
あにこれで幾人かのレビューを参考にさせていただいてから、見始めたので、予備知識は少しはあったのですが、下手するとキミトドやハチクロより甘酸っぱいかも、、、だって、王子様ってありえね
まーでも、正直好きですけど。
王道過ぎるくらいのラブストーリーでした。主人公は元気、さばさば系、実は乙女という、今時の少女マンガでもいないキャラ。一つ間違うと非常に女性に嫌われるタイプなのですが、(実質)軍隊にすることで、キャラクターを自然にして、主人公に好感を持たせています。ヒーローは、王子様(笑)少女漫画でいうと「りぼん」クラスの王道さなのですが、嫌みがないのは軍という特殊状況下であることと、原作の力なのでしょう。
結構ぶっとんだ設定の元、雰囲気的には戦争に近い事を行います。暴力を伴わないまでも、現実の方がこれに近いことが起こりつつあるので、改めて考えると、テーマは時代を反映しているように思えます。
どちらかというと、助けてもらった王子様と恋に落ちるって方がよっぽどあり得ない設定のような気が、、、
恥ずかしいくらいのラブストーリーに仕上げることで、堅くなりがちな、本来のメッセージにスパイスを効かせて伝えている様に感じました。これを、遠子先輩風に言うと、表現の自由がうなぎで、ラブストーリーが山椒ですね。ですが、作品を見終わって、改めて評価してみると、うなぎと山椒が逆のような気がしてきました。口の中でふわっととろけるのがラブストーリーで、あまったるいタレにメリハリをつけてるのが表現の自由かなと。
声優では、さすが沢城さんは何やってもうまいです。作画は少し癖のある線の太い絵が特徴でした。最初はすこし違和感を感じたのですが、すぐ慣れます。むしろ印象深いシーンでの作画に不安定さを感じたのが少し残念。