ツキ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイトルなし
咲-saki-本編には及ばない点が多々ありますが、本作がスピンオフ作品であることを考えれば十分楽しめる内容であり、咲が好きなら色々許せちゃう、そんな作品です。
とりあえず序盤はMIRACLE RUSH駆け足。本題に入るのは全国行ってから…むしろ準決勝が始まってからですね。
ここまでで8話ぐらい使うのですがこれは完全に産業でいけますね
和と出会い別れる
再開目指して全国目指す
全国キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
って感じです。
正直麻雀打ってるトコが早く見たくてやきもきもしましたが、ここまでくればキャラもバッチリ把握できますしちょいちょい出てくる本編キャラの登場でテンション上げられたりするんで思ったより耐えられました。
阿知賀はこの辺の目の逸らさせ方が巧かったですね。
しかし他作品のキャラが出た時のあのwktk感はなんなんでしょうw
そして準決勝開始。こっからは千里山編突入です。
いや実際はモチロン阿知賀編なんですが、阿知賀の空気っぷりがハンパじゃない。
\アッカリーン/的なネタにできるような感じではなくホントにちょっと可哀想になるレベル。久々に喋ったと思ったら大体泣きそうなんだもん。
主要キャラをここまで空気にしたという意味では確実に歴史に残る作品です。
打ってる時の描写に関しては咲クオリティ全開でこの点は大満足。やっぱり凄く格好良いですね♪照の腕ぐるぐるはちょっと笑っちゃいましたが
そして何より特筆すべきはその照の存在感。
このキャラに関しては打ってる時の心理描写とか過去を振り返るシーンが一切ないんですよね。同等?レベルの力を持った天江衣でも内面をうつすシーンは多かった分人間味があったんで照の存在感はすごく異質でした。
反面、そのせいで照は完全に「敵」としてうつってしまいましたね。殆どコンビ打ちっぽい感じで照をアガらせないように見えたんでちょっと可哀想でした。
今までも照はこういった事がたくさんあったのかと思うとこの辺の苦悩を描いた照編なんてのもちょっと見てみたいと思いました♪
さらにさらに、照の心理描写がない描き方は不気味さを演出する意味ではすごく良かったのですが、それがどことなく麻雀漫画「むこうぶち」に出てくる傀を彷彿とさせるものがありました。
これはもはや想像というより妄想の域に入ってると思うので「むこうぶち」読者の方がいればということで以下記述。
{netabare}もしこの「人傀」をイメージしたキャラ設定なのだとしたらそれはちょっと違うかな?なんて思いました。
傀の不気味さの大きな要因はその意味不明な打牌にあり、なんでそれ切るの?っていう謎と高揚感で惹きつけられ、その後に(大体安永さんの心の声で)その意味が明らかになっていきます。
ようは理由のある不気味さがあるのでキャラに深みが生まれるのですが、咲の場合はこれをやっちゃうと理由が「能力者」の一言で済んじゃうので不気味さ自体に理由がつけられないんですよね。
「むこうぶち」も流れを強く意識したつくりなんで実際の麻雀とは違いますし、咲に関しては更に麻雀要素は弱くなるのでキャラを重ねることですらお門違いかもですね{/netabare}
まとめると、咲を見た後はスゲー麻雀が打ちたくなる!