キムキム さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
テーマは「母と子」
前知識としては、「時かけ」「サマウォ」の細田守が監督という程度のことだけ頭に入ってる状態で視聴
まず、フェードインからのスタート。人物も動いてるし、背景の花も揺れてる。。。CGなんですね。ふつうにすごいなーと思いました。
主題歌はあんま好みじゃなかったんですけど、BGMがよかったです。「時かけ」は記憶薄いので比較できませんが、「サマウォ」にはないBGMの良さでした(その分「サマウォ」は主題歌が印象的ですが)
主人公にあたる「花」の声優さんは宮崎あおいさん。エンドテロップが流れるまで気づきませんでした。普通に本職の声優さんがやってるかと思ってたぐらい違和感無かったです。てか、「花」はショートのときの宮崎あおいさんに似てますしw
お話の設定としてはジブリっぽい。ジブリよりは現実色が強かったですけど。
子ども向きというより、明らかに大人向きよりでした。
「おおかみこども」はマイノリティのメタファーではないかって意見を持つ人が多いようですけど(←偏見)、監督曰くそういうことではないらしいです(ソース曖昧)。こういう「構造的」な「何か」を強く感じさせられた点は、やはりジブリっぽさがあります。
感想
{netabare}
序盤からうるっとくる内容でした。主人公「花」のひたむきさとか子供へ愛だとかが伝わってくる。真っ直ぐで不器用なんですよね。オオカミ男さんに対して「私が、おかえりって言ってあげる」って探りをいれずに言ったところとかは、花の不器用さが出てた。てか、オオカミ男さんも何かしらのリアクションしてあげればいいのに^^; オオカミ男さんも思うところがあったのでしょう
オオカミ男さんが狼になったところなんかは少し怖かった。そしてそのまま、花とベッドイン。なんだけど、なぜに狼の姿で、、、 狼としての彼を花が受け入れたって事なんでしょうかね。。
観終わったあと、斜め前のカップルの彼女のほうが「あの狼は日本狼ってか、灰色狼なんだよね。そもそも、日本狼てのは・・・」と講釈たれてましたけど、狼が川で死んでたとき、ゴミ収集車みたいなので雑に扱われてたり、周りの人はさほど興味なさそうにしてるし、明らかに現実の「狼」とは
同じものではないだろ、と。ここでの「狼」ってのは「人間から受け入れられない怖がられているもの」ぐらいでいいんじゃね? とりあえず、彼氏とイチャイチャしてんじゃねぇ()
あと雪と草平の二人の感じとかよかった。学校に残って雪が秘密を言うところだとか、草平が登校の迎えに来たところだとか。
雪の家で、花と草平の会話で草平が「狼は別に嫌いじゃない」的なことを言ったあとの花の「そ、じゃあ、わたしと同じね」っていうセリフはよかった
雨が狼として生きる道を選んで、最後狼になって山を駆け上がるところは、あの幼くて甘えん坊だった雨が成長して一人だちしていくんだなぁって思った。
雨を見送ってズタボロの花(あんな落ち方してたら絶対、肋骨おれてる)が叫んだところとかも花の愛が痛いほど伝わってきた
{/netabare}