カリューム さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
むむむ・・・!(ネタバレタグ内書き途中)
別につまんないわけじゃないんだけど、何か物足りないと感じた作品でした
一話目を観た時はとても期待膨らんだのです
それというのも、背景や音楽が良かったし、最後の引きも良かったので、二話が楽しみでした
しかし、物語が進んでいくと、ところどころ違和感が・・・
てっきり一話のノリから、主人公キリトくんはいろんな人々と出会い、別れ、人間的にも成長し、皆に認められる頼もしい存在になっていき、ラスボスに挑む
・・・というのを想像していたのですが、なんか違いましたね
どっちかというと、キリトくんは特に変わらず、一部の人間がキリトくんに近づいてきて一悶着あるみたいな・・・
キリトくんが主人公なんだけど、物語はキリトくんが引っ張っている感じがしなかった
そこが気に食わなかったのかもしれませんね
まぁ、気軽にみればそれほど悪い作品ではないと思います
主人公とヒロイン達の絡みは、いわゆるライトノベル的な感じでいいのかも
物語もそんな壮大な感じじゃなくて、わかりやすいです
特にサチというキャラクターが出てくる回は泣けました
個人的には物足りませんでしたが、いい話もところどころあって良かったです
こっからネタバレ
{netabare}基本違和感の原因究明なので不満多めです
文章も荒くなってます
それでもみたいならどうぞ
{netabare}
クラインって結局どういった立ち位置のキャラだったの?
最初にキリトくんが生き残るために泣く泣く見限った形で別れ、彼もそのことを理解して別れてくれたいいキャラだったのに、あんま絡みなかったよね?
クリスマスのくだりから、てっきりキリトくんが死んだときにアイテム使って復活させてくれるのかと思ったらそんなことはなかったし・・・
そもそもSAO編のラストで、キリトくんが復活したのはなんだったんだ?
クラインのアイテムじゃないの?
てか、アスナが死んだ時もクライン使えばよかったんじゃね?
麻痺はアスナみたいに気合入れれば解けるみたいだし
なんかもうキリトVS茅場やりたくて、キリト以外麻痺させたけど、実はアスナがキリトかばって死ぬシーンもやりたくて、イレギュラー的な感じでアスナ動かした結果いろいろぼろが出すぎ、みたいな?
設定が物語の都合でゆがみすぎでしょ・・・
そういえば茅場は結局なにしたかったんじゃい!
最後清々しく遠くを見つめて達成感に酔いしれてたけど、あんた何人殺したと思ってんだよ・・・
ついでにその茅場と若干わかりあってるキリトくんはどうしちゃったんですか?
サチのことは忘れちゃったんですか?
サチを死なせたのは自分が悪かったので、SAOのせいじゃない、みたいに思ってるからいいんですかね・・・
まぁ、これもALO編のラストで茅場を味方につけてキリトくんが覚醒するための伏線だったわけだけど、茅場を受け入れるのすんなり過ぎただろ
二年もSAOに入ってるとその世界に思い入れができちゃうんですかね?皆攻略には消極的になって、「このままでいいや」状態だったみたいだし・・・
でも、キリトくんだけは攻略に消極的になっちゃだめなんじゃないかなぁ・・・
二話のディアベルの想いを受け取るべきなんじゃないの?
サチの想いもくんでやらないと!
サチが赤鼻のトナカイをメッセージとして送ったのは、キリトくんは赤鼻のトナカイなんだ、と伝えたかったからなんだよね?(確証ないけど・・・)
このSAOで「皆の前に立ってほしい」、というメッセージが込められていたんじゃないのか?
普通このメッセージ受け取ったら、一念発起して自分のギルド建てるとかさ、どっかのギルドに入って中心人物になって、皆を率いていくような存在になっていかなきゃなんじゃないの???
なんでずっとソロプレイなんだよ!!
しまいにはアスナと二人で前線退くし・・・
まぁ、作者が描きたかったのはそういうのじゃなかったのかね・・・
でもそうなると、サチの話で作者は何を表現したかったんだ?
ゲームで自分のレベル偽るの良くない、とかか?
それとも単にキリトくんの壮絶な過去!みたいなのが書きたかったのか?
そしてリズベットの話にも物申したい!
キリトくんはリズの気持ち察したのに、なんで何のアプローチもしないの?
確かにリズベットが告白しようとしてアスナが乱入してきて、アスナの気持ちを瞬時に察して、「アスナは親友だから・・・」的な感じでリズベットが身を引いたのはわかるよ
でもそれを把握したキリトくんはリズベットに何かしら言ってやるべきじゃね?
「自分はアスナが好きで・・・」とか
「今はそういう風には考えられない」とか
何かしら言ってやれよ!!
・・・ちょっと熱くなりすぎたかな(--;)?
これでキリトくんにヘタレ属性が付いていればまだ納得できたけど、作中だとキリトくんイケメンみたいに描かれてない?
よくわかんないな・・・
ところどころで、物語の構成にガタがきている
特に設定をガタガタにしている
SAO編はほぼ短編を繋げたような形で芯が通ってない
キリトくんが目的もなくふらふらしているようにしか見えない
ALO編はまだましだったかな
少なくともアスナを助けるという目的意識をもっていたので一つのつながった物語を観ている感じがした
・・・まぁ普通そうなってるもんだけど
SAOのデータ持ち越した瞬間見るモチベーションが著しく減少したけどね・・・
ご都合主義が露骨すぎない?もうちょっと捻っとこうよ
この持ち越しのせいで、この後キリトくんが無双するたび、
「ズルしてんのにどや顔スンナ」って思ってしまう俺はきっと心が荒んでるのかな?
まぁアスナ助けなきゃ!な事情だけに急がなきゃいけないのはわかるけど、少しは悪びれるとかさぁ・・
そういう描写あっても良かったんじゃないの・・・
まぁキリトくんが自分でハッキングしたりした訳じゃないし、キリトくんは悪くないのか・・・?
そういえば、ディアベルはんって最後の一撃加えてレア装備ゲットしようとしてやられたって解釈でいいのかな?
欲に目がくらんだってこと?
もしそうだったら「後を頼む」とかいっていたシーンゼンゼン感動できないんだけど
・作中のキリトくんが持った殺意について
{netabare}作中人間の死や殺意がはっきり現れたのは三回
クラディール、茅場、子安
クラディールは正当防衛、茅場は状況的にやむなし、須郷も正当防衛
実際にキリトくんが処理したのはクラディールと茅場のふたりで子安は未遂
個人的に創作物で人を殺す場合、そのことについてちゃんと向き合って、答えを出して欲しいというのが強く願望としてあります
もしそういった「人の死」「殺人」に関しておざなりに済ませるなら、描かないで欲しい
もちろんホラーとかミステリーなんかでは要素としてしか機能しないこともあるのでそこは割り切ってます
しかし、この作品に関してはあましこの三回をおざなりにして欲しくなかった
まぁアニメで描かれなかっただけかもしれませんがね
人の死に向き合う、自分の中の殺意と折り合いをつける
そういった描写はあって欲しかった
特にこの作品は「ゲームであっても命のやり取りがなされる」という作品です
そこには作者の「ゲームも一つの現実なんだ」ということを描こうという意図があったんだと思うのです
自分はMMOはやったことがありませんが、ゲームだからといって好き勝手がやっちゃう人とかがいるってことなんでしょ?
そういった人種に対しての非難する気持ちが作中にあったと感じたし、ラブストーリーを描いたりしたのもそういった意図があったはず
ならば、クラディールに対して正当防衛とは言え人を殺めたこと、茅場に対して抱いた殺意、須郷に対して殺意を踏みとどまった想い
そういったものに対してもちゃんと答えを示して欲しかった
よくテレビとかでゲームをやってる子供はうんたらかんたらと非難されていました
個人的には全く納得いかない
でも誤解を受けてしまうのは仕方のないことだとも思う
誤解されないようにするには言葉を尽くすしかないのだと私は思うのです
この作品ではあっさりしていた
私はそう感じてしまいました{/netabare}
・・・なんだか個人的で身勝手な価値観の押しつけみたいになってしまいましたね(××;)
{/netabare}
まぁ総合すると、俺の好きな要素が少なかったのかな?
{/netabare}