takumi@ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
<最終回まで視聴完了> 大人のためのメルヘンファンタジー
<最終回まで観ての感想>
なるほど、時系列がバラバラだったわけね。
本来なら最初に持ってきそうな部分が後半にあり、
かといって途中の話は途中のままで良かったりと、
これじゃ戸惑ったのも仕方ない。
そしてこれが、賛否の分かれそうな部分でもあるように思う。
最後まで観てようやく理解できたわけだけれど
自分も途中でしばらく中断してしまった1人として
なんとかその後も引き続き観てみて良かったと思う。
登場人物に名前らしい名前がないというのも、なかなか衝撃で
そのあたりからしてすでに子ども向けではないよね。
それでもカラフルな背景や、主人公「わたし」のふんわりした雰囲気と
鋭いツッコミがけっこうツボにはまってしまった。
砂糖菓子のような妖精さんたちのおかげで、ファンタジー色も濃くなり
そうなればなるほど根底に流れる不条理劇が引き立ち
まるでビターチョコクリームを挟んだスポンジケーキのような作品だった。
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<6話まで視聴中>
原作は田中ロミオによるライトノベル。今のところ未読。
タイトルのフォント使いといい、声や口調といいキャラデザといい
とにかくファンシーな雰囲気で、深夜じゃなく日曜の午前中に
放送してるような作品と同じ部類かと勘違いしそうになったほど。
童話に登場する小人たちにしか見えない「妖精さん」たちは
とてもかわいく、そして賢い。
ところが、いきなり食パンくんの身体が破れて中カから血しぶきとか
しめられて頭のなくなった鶏くんがタッタカ走り回ったり。
なんなんだ、このシュールな展開。。ちょっと面食らった。
笑いのエッセンスも全体的にはブラックジョーク。
そのくせ、ツッコミどころは満載という・・・
わかる人にしかわからないようなさりげない物真似や、
他のアニメのパロディもやってくれちゃうのは、美味しい・・
だがそれだけ・・って感じ。
結局、どこへ進もうとしているのか、何がしたいのか
ハッキリしていないからなんだろうな。
それもあってギャグも寒く感じてしまう。
ただ、何らかの予感に誘われ、たぶんそれだけの理由で観ている。
唯一、アニメやコミケの世界を描いたり、コミックや同人誌が販売されるまでの
一連の流れとかを面白おかしく描いた3話、4話は、
「Y」の腐りぶりがなかなか面白かった。
それでもやはり、観る人をかなり選ぶ作品だと思う。