くし さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
はらはらドキドキ、とても感動しました。
大抵の人は過去に何らかの欠片を持っていて、修正出来るならそれを望むだろう…。
この物語は岡部倫太郎とそのラボのメンバーが、数ある変な発明のなかでタイムリープマシンを造って何度も過去を改変してしまい、そこから惹起した事件を必死にもがいてループを繰り返し修正する話だ。
オープニングは伏線を張った日常の中の異常が「これから起きる何か」を詮索して始まる。
主人公の岡部倫太郎は厨二病な素振りを随所に振舞うが、これはこの男にとっての素敵な修辞法であって、虚勢を張っている子供のようであり、自分の照れを隠すときや場に休符与えるなど不器用な側面を隠す素振りでもある。だが、実は男らしいし、クールな一面もあり、第一優しいのだ。
故に、メンバーのために内心は戸惑いながらも時間をリープする。
おのずからタイムパラドックスが生じる。矛盾を次々に生むというスパイラルを形成の中事件は起こる…。
物語はとても引き込まれます。ループする描写も、終盤での展開も強い感動する作品です。
また、作者のタイムリープ理論にとても感動した。それは、記憶だけがリープするのだ。
よくあるタイムマシンの物語は時間をリープして、その時代へ行く話が一般的だが、疑問を感じる。自分が2人になるのか? 1=1でなくて1=2なのか? たとえば、製造工場で製品を1個作って、少し時間を戻して2個にして、また戻して4個、8個…。おかしい、製造する意味がない。何もないところには何も生まれないはずだ。
この作品は記憶だけがループするので、質量は変わらない。意識だけがループすれば、本人にとっては時間が戻ったのと同じことになる。なんてすばらしい考え方なんだ。
私の頭はフリーズした。リセットと再起動に10分ほどの時間を要したのは言うまでもありません。
再起動後、再び進んで視聴しました。