偽バニラ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ぞくぞくする
もともとは綾辻行人さんの小説が原作なんですね
本屋でえらく目力のある女の子表紙の本があるなーと思っていたら...
それはさておき、
大まかなジャンルとしてはホラー・ミステリーでしょうか
舞台設定に似たところがある屍鬼やひぐらしなんかと比べるとあっさりキャラクターが死んでいきます。
なんというか日本アニメ版ファイナルデッドコースターって感じです。
ただその所為か、せっかく恐怖を煽るような演出・死に方をしているのに、この子どういう子だったけ?という疑問でイマイチ恐怖に乗れない部分が序盤では多々あり、
後のストーリーの動きに、死んだキャラクターの存在が関連していたところもあったので、序盤からもう少し登場人物の背景を掘り下げていたらな~ともったいなく感じました。
ストーリーはよくまとまっていると思います。
死者への伏線やトリックもいい具合に描かれてますし、
特に奇怪な現象を抑えるために「いないもの」をつくり、それを慣習化しているというところが興味深かったです。
これは超自然的ものからの祟りを恐れ、怒りをかわないように生贄を捧げて安寧を図る、という昔の田舎の性質をよく表していますし、
その慣習をなかなか外部から来たものに教えようとしない、またそれに対しての外部のものからの詮索を快く思わない、という閉鎖性も良い意味で気持ち悪くて見ていて面白かったです。
それからこのアニメ、限られたある一定の範囲、に加え海、山、病院、外部と隔離された洋館など、ホラー・ミステリー的には凄く美味しい舞台で話が展開されていたので、少々アニメ的ではない不気味な映像・雰囲気ををより堪能させていたと思います。
最後に、キャラクター原案いとうのいぢはやっぱり可愛かった!!