退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
非常によく吟味して作られています。
学校帰りに寄った映画館で、まさか泣くとは思いませんでした。
予告をみて、あ、これは楽しく見れる作品じゃないかなと思っていましたので(笑
-物語について-
この作品は主に子育てではないでしょうか。タイトルからは想像がつきませんでしたが。
花はおおかみおとこを好きになります。二人目の子供が産まれた時におおかみおとこは突然いなくなってしまいました。
ここからが本筋で、周囲の環境に助けられながら、雪と雨の二人を望んだ道を歩ませることを誓います。途中雪に対して人間でいて欲しいと感情を出してしまいますが、最後にはきちっと母親を全うしていました。
-作画について-
時をかける少女から変わらず完成度の高い作画です。すごく安定しています。人ごみや、人物が小さく映るときに3DCGを駆使していますが、それも違和感なく溶け込んでいました。
-声優について-
申し分なしです。花は子供が産まれたあとしっかり母親らしい落ち着いた声になっています。雨と雪も成長に合わせてイメージ通りに演じてくれていました。
-音楽について-
印象に残っていません。逆に言えばそれだけ映像とマッチして引き立ててくれているのではないでしょうか。印象に残るときはだいたいが映像が負けている時です。その点この作品はバランスがとれた配分になっています。
-キャラについて-
心情の変化、成長、そして周囲の対応、しっかりと描き込まれています。小学校のシーンで親が迎えに来るときにそれぞれ親の対応が違うところをみて、あぁたしかにと思えました。
花の女手ひとつで雨と雪を育てていく心労が胸に響きました。ましてやおおかみこどもなのですから苦労は計り知れません。しかし最後までしっかりと自分を持って子供を最優先に考えて行動してる姿が、女性は子供を産むと覚悟かつくと聞いたことがあり、こういうことなのかなと想像しました。
もちろんアニメとして、子供向けなのですが、この作品はぜひお母様方に見ていただきたい。きっと共感出来る部分がたくさんあるでしょう。事実両サイドに座っていたお母様二人は子供がいるのに涙をながしていらしたので。あぁこれは本物だなと思いました。
まとまりのない文章ですが、つまり私はこの作品を通して子育てとはなんなのかを知った気がします。