無毒蠍 さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

らんまらしさ全開の劇場版！気軽に観れる作品なので骨休めにいいかも。

この作品は冒頭かららんまらしさ全開でした。
下着ドロをしていた八宝斎をらんまが追っかけてたら
あかね、良牙、シャンプーにムース、九能先輩などなど、
らんまキャラ大集合というくらい増殖してました。
右京に小太刀もいたのですが登場したのはこの時だけというのは残念でしたね。
特に右京なんかは物語にも関わってきてほしかったです。

物語のほうはネコンロンからやってきた七福道人という一族が、
勘違いからあかねを花嫁にするとさらっていってしまうところから始まります。
敵の長である麒麟は塩沢兼人さんが声をやっておられてカッコよかったです。
この一族は変わっていて漬物以外は口にできない体らしいｗ
地味に辛そうだなぁ、毎日ご飯と漬物は厳しいよ。
あかねも私と同じ気持ちだったらしく漬物生活に嫌気がさしてました。
漬物以外にも美味しいものがあると知ってほしかった彼女は手料理をふるまうのですが
あかねの腕前関係なく苦しんでましたねｗ
そりゃそうですよ、漬物しか食べれない体なんだから。
「漬物ー！漬物をはやくー！」
この一族にとって漬物が万能薬なのかもしれないね。

そしてもう一人の重要キャラがライチという少女です。
麒麟は半分になった巻物の片割れを持った女性を花嫁しようとしていたのですが
元々巻物を持っていたのはライチだったんですよ、
あかねは麒麟が登場したときだけたまたま巻物を手にしてしまってただけなんです。
ライチはずっと王子様を探してたので結婚にノリ気。
しかし横からあかねに王子様を持っていかれてしまった不幸な子です。

七福道人には強そうなやつらが数人いるのですが
全員どうでもいい感じで処理されてしまったのは残念。
せっかくこちらにも良牙やムースなどがいるのですからそれぞれタイマンでよかったはず。
サブキャラ一番の見せ場になったはずなのにね…
これではらんま以外のキャラが何でついてきたのかわかりません。
確かに彼らなくしてらんまという作品は成り立ちませんがもったいなく感じました。

らんまは変な格闘術を使うやつが多いです。
麒麟も片手にご飯、片手にお箸のスタイルで戦っていました。
らんまの拳打をすべて箸で受けきるという恐ろしい相手でした。
ご飯から後光の光が放たれる奥義も恐ろしい…原理はまったくわかりませんが。

最後はらんまが麒麟を倒しあかねを奪還して終了。
後日談では麒麟×ライチも結婚したみたいでおめでたいです。
ただライチが麒麟を好きな理由とかも特に描写されてなかったのでそこは残念かな。
そもそもライチは巻物を持った王子様を探してるだけだったので麒麟とも初対面…
それなのに結婚までいってしまったというのが少々無茶なところでしょうか。
これだと巻物を持っていれば誰でもいいみたいに思えますからね。
終盤まで麒麟とライチには接点らしい接点もないですし距離が縮まるということもありません。
終盤で急に感じるものがあるというような展開になっていました。
いっそのこと麒麟とライチは幼馴染という関係にしたほうが自然だったと思います。

しかし特に難しい内容もなく何も考えずに観れたので、
いい骨休めにはなりました。
こういった作品もバランスよく観ていかないとモチベーションを維持できませんよね。

【B＋79点】