maruo さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
電脳世界へダイブする話 B+
規律で縛られた現実世界(リアル)と個人の記憶を情報化したメタル(メタリアル・ネットワーク)の2つの世界の狭間で起こる歪みを調査、究明する電脳ダイバーの物語です。
これだけだと良く分からないので、メタルと電脳ダイバーという言葉をもう少し掘り下げてみましょう。
メタル:メタリアル・ネットワークとよばれる電脳世界。2061年の人工島においてメタルはリアルの上にオーバーラップするもうひとつの現実であり、人間の生活に欠かせないものとなっている。
電脳ダイバー:メタルにダイブする事を生業とする人。メタルを「海」に見立て、メタルで情報・事象を検索・操作する事をダイバーに例えている。メタルに落ちた意識を引き上げる事をサルベージと呼ぶなど、ダイビングや海洋に関する用語を用いるケースが多い。
主人公の波留真理(81歳)がこの電脳ダイバーで、ヒロインの蒼井ミナモ(15歳、通称にゃも)はそのバディ(相棒)なのです。
これで少しは分かり易くなったでしょうか。
うーん上手く説明しきれてないような気がする。
主人公が81歳と高齢ですが、以下のような事情があります。
主人公は、若かりし頃はフリーのダイバーで、建設中の人工島沖合で海洋観測実験中に「海が燃える」現象に遭い、眠ったままの状態になってしまいます。
目覚めた時には50年の月日が流れ、車椅子の生活を余儀なくされてしまう81歳の老人となっていました。
ですから、容姿は81歳なのですが、精神年齢は30歳といって良いです。
主人公は、昔からの親友であり、電理研統括部長の久島永一朗から電脳ダイバーに任命され、メタルでの調査等を行うようになります。
現実世界では車椅子生活ですが、メタルにダイブする時には(電脳世界では)、かつてのフリーダイバーだった頃のように四肢が動きます。
また、メタルの中では容姿は時々30歳の頃に戻ります。
最初の数話を見ればこのあたりのことは分かりますが、予備知識として持っていた方が物語がより分かりやすくなると思います。
余り書きすぎてもっとネタバレしてしまうのも何なので、これくらいにしておきましょう。
基本的に一話完結で、ヒューマンドラマの色彩も強いので、余りSFを意識しないで見ることができるでしょう。
中には、じわっと感動するような話も混じっていますよ。