退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
雪の降り積もる東京の街で。
雪の降り積もる年末の東京を舞台に、コメディタッチで描かれる「絆」の物語。
たったの92分に、笑いと涙、そして愛が、無駄なくぎゅぎゅぎゅーっと濃縮されてました。
……いや、本当はわざわざ「愛」だの「絆」だのドヤ顔で言うのも野暮ったい感じがして嫌なんですけどね。
ちょっと思い出して(想像して)みて下さい。
子供が生まれて、自分が親になったその瞬間に感じた気持ち。
そういう温かい感情が、いたる所に散りばめられていて、いい意味で胸にぐさぐさ突き刺さります。
チクチクするんだけど、それは決して不快じゃなくて。
実は今敏監督の作品は初見だったのですが、映画作品ってことを抜きにしても、完成度の高さは他の追随を許さない…といっても過言ではありません。
① 無駄なくキレイにまとまった物語
② 繊細で美しい背景美術&画面構成
③ 表情豊かなキャラクター&声優陣
…と、3拍子揃っちゃってます。素敵。
舞台は雪の降り積もる年末の東京。
おっさんとオカマと家出娘という、キャラの濃い(特にオカマおめーだ)3人のホームレスが、ゴミ置き場に捨てられた赤ん坊を拾うところから奇跡は始まります。
親を探すと言い張るオカマ、振り回されるオッサン&家出娘。
さてさて、どうなることやら。
ただし、ある程度分別のある年齢でなければ、ただのドタバタコメディで終わってしまう点、ご注意を。