raharu さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恋をして、子供ができて、一人前に育てるまでのダイジェストをみているような作品
昨日みてきました。
良かったと思います。サマーウォーズみたいな衝撃はありませんでしたが。
じんわり、ゆっくりと暖かくなるような作品だったと思います。
新宿に昼に見に行ったので、子供とか沢山いるかな?
と思いましたが、この作品をみてる年齢層はどうやら20代前半〜50代まで位の人たちが大半でしたので劇場も静かで集中してみれましたw
物語的には、
大学生の「はな」とその大学で知り合った彼が恋に落ちて、雪(長女)と雨(長男)が生まれる、
彼は狼男でその血を引く雪と雨も狼の資質がある。
はなは二人の子供が「人間と狼」のどちらの人生を歩むのか自分で決めさせる事を望んでおり、
都会から慣れない田舎に引っ越すのだが、、、というお話です。
はな役のCVに宮崎あおいが起用されていますが結構違和感なくみれます。
というかキャラクターデザインを声優にあわせている感じがあり、
途中からはなが宮崎あおいに見えてきます。
{netabare}
雪が間違って乾燥剤を飲んでしまって、
病院に向かったのですが、「人間の病院と動物病院」どちらに駆け込むのがいいのかはなが悩むシーン。
これはすごく表現が秀逸でしたね。シリアスな所なのですが、
少しコミカルで笑ってしまいました。
また、都会では暮らし辛くなり、田舎に引っ越したシーン、
はなは人目を避けるような土地に引っ越したのですが、
農作業をきっかけに、村の住人たちとだんだん親しくなっていく所、
これも上手でしたね。自分もド田舎出身何ですけど、
田舎の人たちは内輪の人間にはとても優しいです。
自然が厳しいところはなおさら人々が支え合って生きているので、
はなが村人に受け入れられた事で今後を支えていく事を上手に描画していたと思いました。
そして雪は人間社会にとけ込みどんどん美人になっていく様子、
雪とは反対に、雨は狼として山に頻繁に足を運ぶようにって行く様子。
二人の子供たちがそれぞれの道を決め始めるというごく自然な
親心が感じられて、感動しました。
彼は雨の出生とほぼ同時期に事故で死んでしまい、
はながシングルマザーで二人子供を育てるのですが、
親とは偉大なものです。私も20歳を超えてからやっと親に素直に感謝できる年齢になりましたが、自分にも子供ができたらまた少し考え方もかわるのでしょうか。
{/netabare}
とまぁこの夏に観て損はない作品、
子供を育てるという設定のため、子供よりも大人の方がウケが良いと思います。
恋人と、またはご夫婦で見に行ってみてはいかがでしょうか?