無毒蠍 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
劇場版第一作。あたるを賭けたラムとエルの宇宙戦争勃発!?
うる星やつらはキャラの顔を知ってるのと小さいころに再放送を少しだけ観たことある程度です。
なので最初は顔と名前が一致してませんでしたがすぐに覚えました。
ただ何であたるとラムの元に集まってきたかはそのシナリオを観ないとわからないと思うので
キャラについて詳しくはわかりませんでしたね、その程度の知識しかない
私がうる星やつらの劇場版に手をだしてみたのです。
今回のお話は一通の招待状が配られてきたことから始まります。
あたるとエルの結婚式の招待状ですね。
特にこれといった前置きもなくあたるとエルの結婚という
この作品の主軸に最初から突入します。
OPはよかったですね。
結婚式の招待状があたるの友人たちに配られていく様子が背景に使われていました。
こういったOPにも無駄のない様は好きです。
前半から中盤まではあたるの地球からの旅立ちと宇宙戦争が描写されています。
美人と聞いただけで顔も見たことのないエルとの結婚を承諾するあたるは本物だよw
あわよくばエル星の王としてハーレムまでつくろうとしてたし本当に欲深い男です。
あたるとエルの結婚は幼少のころあたるが
エルと影踏みをして影を踏んだことによるしきたりらしいですね。
当のあたるは終盤でようやく思い出す程度の認識でした。
エルもエルですがエルに対抗するラムもすごかったです。
あたるがエルに連れて行かれる前に自分があたると結婚してしまおうという強攻策。
弁天の助力もあって招待する人間をかきあつめるのですが
その中にはエルのスパイもいて…
このスパイが結構いいキャラしてました、
本人はいたって真面目なのでしょうがどう考えてもおふざけにしか思えない行動の数々。
全然ダメダメに見えた彼女でしたが結果的にはあたるの奪取に成功しましたし
優秀といえば優秀なのかな?
スパイに奪取されたときのあたるの本音がひどいw
ラムのやつがしつこくて途方にくれてたとw
このころラム軍勢が命を賭けてあたるのために戦争してましたからね、
あたるの本音が無線を通じて皆に聞こえてしまい唖然とさせました…
そんなあたるですが内心ではラムの身を案じてたりします。
彼の本質はどこにあるのでしょうか…
追われるよりも追うことに命を賭してる諸星あたるの人間性とはいったい…
物語のキーパーソンであるエル。
彼女は後半まで登場しないんですよ、
なかなかもったいつけられました。
なりゆきであたると一緒に連れてこられてしまった面堂やメガネたち…
あたる程度でいいなら自分もいけるはずとエルを口説こうとしたり、たいした奴らですよw
面堂ってラム一筋かと思ったらそんなこともなかったんですね。
そして面堂の誘いにのってくるエル…案内された先で彼が見た美男子の冷凍保存体。
エルもそうとうな美男子好きみたいで99999体保存してましたw
ちょうど面堂で100000万体になるんですねぇ…ご愁傷さまです。
なんとなくあたるを選ぶだけあって類ともという感じがしました。
そのエルの裏の顔を知ったあたるもひどい、自分は棚に上げて浮気ものだの恥知らずだのw
まぁあたるからしたらとにかく結婚を有耶無耶にしたかったんでしょうね、
さすがに冷凍保存された男たちをみてしまったら目も覚ますか。
メガネが冷凍はいやだぁ~とか喚いてるのがシュールでしたw
美男子限定だっつーの。
幼少のころあたるがエルの影を踏んで決まった結婚ですが
なんとあたるはエルの影を踏んでなどいませんでした!
どうしてもエルを捕まえたかったあたるは影を踏んだと嘘ついたんですよ。
この男最低すぎるw
この物語はこんなあたるのいい加減さから始まったようです。
ようやく全てを思い出したあたるは偉そうに影は踏んでないから結婚は無効だとw
よくそんな最低な事実をあれだけドヤ顔で言えますよw
この作品でいまいちつかみきれないのがエルの真意なんですよ。
美男子を冷凍保存するような女なのに実はあたるに対しては本気だったんじゃ?
というような描写があります、結婚が無効になったときに人知れず彼女が流した涙の意味…
そこは明確にされませんでしたので各々で妄想するしかありません。
エルがあたるの嘘を最初から知っていたとは考えにくいですが
そういった真実があっても面白いですよね。
この作品では色々なサブキャラが登場し、さくらさんなども登場しますが
面倒やメガネに弁天などと比べると圧倒的に出番が少なかったです。
弁天とさくらは好きなキャラなので出番がもうちょいあると良かったかな。
弁天は結構活躍してましたよ。
ちなみに監督はAKIRAや攻殻機動隊の押井守監督でした。
いまでは想像しにくい組み合わせですがこのミスマッチさがいいですね。
この作品はらんま同様、特に難しいことを考える必要ないのが魅力だと思います。
【B+78点】