ligame さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
DEAD OR ALIVE
1期「BLACK LAGOON」、2期「BLACK LAGOON The Second Barrage」、3期(OVA)「BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail」がありますが、3期以外は1つのまとまった話になっているのでここでは1期2期についてまとめて書きます。
タイの架空の犯罪都市ロアナプラを舞台に、マフィアやヤクザといった裏社会に生きる組織や人物たちの生き様を描いたガンアクション作品です。
裏社会の話なので明るい話とはいきません。
人殺しが当たり前の世界観なので血生臭い描写も多いです。
結構なグロもあるので苦手な人は気を付けてください。
この作品の一番の魅力でもあるガンアクションはかなりの迫力です。作画の気の入りようが違いますね。
かっこいいと言わせるような描写やセリフもやはりかっこいいです。
この作品を観ているとタバコを吸いたくなるのは私だけでしょうか。
しかし私は吸えないので喫煙者の人はぜひ吸いながらの視聴をおすすめします。
主なストーリー構成としてはロべルタ編、双子編、偽札編、日本編の４つかな？
序盤には他のストーリーもありますが、短編が多いので大きく分けるとこんな感じです。
個人的には双子編が一番印象深いです。
もう終盤は観ていて悲しくなりました。
しばらくショックでしばらく立ち直れませんでした。
アニメでこんな気持ちになったのは久しぶりです。
それほどこの双子編は私にとって忘れられない話になりました。
その双子編の中でとても印象に残ってるシーンがあります。
{netabare}それは15話の終盤の船の中でのロックとグレーテルの会話で、グレーテルが「お礼」と言ってスカートをめくるシーンです。
ロックは言葉を失い部屋を飛び出しましたが、一体何を見たのでしょうか。
調べてみるといろんな説がありましたが、やはり性器が異常な形をしていたという説が一番納得できました。
グレーテルが女だったのか男だったのかは分かりませんが、どっちにしろ過去に受けた酷い虐待の跡が残っていたんだと思います。
想像の範囲ですが、双子の残酷な過去を目の当たりにしたあまりにもショックなシーンでした。{/netabare}
登場するキャラはかっこいいキャラばかりでした。
ロックは主人公でありながらも銃を一切使わないというガンアクション作品では珍しいキャラです。
しかし、主に頭脳労働が中心ですが肝はしっかり据わっており、ロックの人間性やいざという時の行動力や判断力、交渉力や説得力には目を見張るものがあります。
特に7話のロックとレビィのシーンは見どころです。
またヒロイン兼もう一人の主人公レビィはとにかくガンアクションがかっこいい。
2丁拳銃を巧みに使いこなし、嘲笑いながらなんの躊躇もなく人を殺していく姿は怖いを通り越してかっこいいです。
女性キャラでありながらも女性だと感じさせないかっこよさ、そして本当にたまに見せる女性らしさも魅力です。
そしてホテル・モスクワの大幹部バラライカにも注目です。
こんな人と対面したらもう腰が抜けてしまいます。ほんと怖いです。
個人的に一番かっこいいと思ったキャラは銀さんこと松崎銀次です。
私は任侠や仁義といった言葉に弱いんです。
銀さんは男の中の男であり、最後まで己の仁義を貫いた姿に惚れました。
音楽は本当に素晴らしいです。
OPはMELLさんが歌う『Red fraction』
イントロからサビから映像まで全てがかっこいい！英語歌詞のアップテンポな曲を歌わせたらMELLさんの右に出る人はいないでしょうね。
EDはEDISONさんが演奏する『Don't Look Behind』
かなりシンプルで暗い感じのインストです。レビィが砂浜を歩いている映像がこれまたいい雰囲気を出しています。
特殊ED2曲も素晴らしいです。
特に15話EDのMinako "mooki" Obataさんが歌う『The World of midnight』は双子編を締めくくるのにふさわしい名曲でした。
英語歌詞の曲で悲しくそして美しい。EDへの入り方や映像も素晴らしいです。
日本語訳を見ましたがとても重たい歌詞でまた悲しくなってきました。
この曲はぜひ本編を観た後に聞いてほしいです。
私が今まで観てきた作品の中で一番かっこいいと言っても過言ではありません。
そして私に衝撃と言いますかトラウマ的なものも与えてくれた作品です。
思い出したら悲しくなってきますが、観て後悔はしていません。
むしろ色々考えさせられた作品でもあるので観てよかったです。
こういった作品が苦手じゃない人にはぜひ観てほしいと思います。
