maruo さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
神様になった中学生の日常を描いた良作 A
一橋ゆりえはある日突然神様になってしまいます。
いきなり超展開か?と思いますが、この世界では別に珍しいことではない様子。
「神様になったんだって~?」と普通に声かけられてますし。
なぜ神様になってしまったのか、何の神様なのか、それは明らかにされていませんし、回が進むにつれ明らかにされる訳でもありません。
というかそういった話はこの作品では余り重要ではありません。
では何が重要なのかというと。
神様になってしまったとはいえゆりえは普通の中学生です。
成績優秀でもなければスポーツ万能でもありません。
授業もテストも普通に受けますし、テストでは最下位になったりもしますww
気になる男の子の前ではもじもじして顔が真っ赤になってろくに話ができなかったりします(この仕草が可愛いのですよ~)。
神通力を使えば何とかなっちゃうんじゃない?と思いますが、私利私欲のために力を使うような子ではありません。
そういう普通の真面目で照れ屋な中学生が主人公であることが重要なんです。
だから回によっては、神様の力を全く使わない話もあります。
見ていてもどかしい感じがするかもしれませんが、そういったところも主人公ゆりえの良さだと思うのです。
このゆりえの性格、仕草、生態(お休みには昼近くまで寝ている、寒い日にはこたつから意地でも出ないww、etc)が気に入れば、このアニメを好きになったも同然です。
逆に、主人公以外にめぼしいキャラクターがいないので、主人公が気に入らなかったら辛いかな・・・と。
あと、この作品においてなくてはならないのが友達の光恵と祀です。
とかく、いろいろな企画を立ててゆりえを振り回すのが祀です。
学校で神様ゆりえの悩み事相談室を作って客の呼び込みをやったり、生徒会長選挙に担ぎ出したり。
実家の神社でいろいろなイベントを立ち上げゆりえをこき使ったり。
神様ゆりえ直筆のありがたいおみくじを書かせるなど、本当に神様のお仕事なのかな~ってのをやらせたりしてますww
こう書くと何か悪いことばかりのようですが、話のきっかけになっている大事な人物でもあります。
また、ゆりえも二人の友情を大事に思っているようで、それが垣間見える回もあります。
時代設定が1980年代なので、当然携帯電話も持っていませんが、今の人たちには逆に新鮮に感じられるのではないでしょうか。
私にとってはリアルタイムで中学生だったので非常に懐かしい時代でもあります。
各話のタイトルは80年代~90年代に実際にあった歌のタイトルなんですね。
★の数は余り高くありませんが(水増し調整はしたくないので)、かなりお気に入りのアニメです。