鉄のあくま さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
王道から一番遠い純愛モノ
本作は漫画原作であり、オカルト系に定評のある漫画家さんが恋愛を描いたらこうなったらしい。
売れ線の枠外、その遥か彼方をブチ抜くようなストレート。
・ヒロインが生粋の前髪目隠れっ子
・恋愛モノなのに画が古すぎて全キャラ可愛いもクソもない
・ノリが80年代
さらに、
・内容が『唾液』などの偏ったフェチズム
これらの相乗効果で大抵の方は一話まで見終えれば、もう思い残すことがないことでしょう。
しかし私は、最初からごく少数しか相手にしていない好戦的なスタンスが嫌いになれない。
だって恋愛モノって似たようなのばっかじゃないですか。
そして少し無理をして見続けると、意外にも共感できることが多々あることに気づかされた。
いつの間にか無意識的に封印してたけど、中学生の頃は恥ずかしい色んな変な衝動があったなぁ・・・
アニメはキレイなものばかり扱うから、アニメを観る時は自分もキレイなものだと錯覚していたことにハッとした。
これだから普通じゃない作品は見応えがある。
色々な違和感は4話くらいで慣れるし、作品としてのまとまりもあり最後まで観ても損なし!
萌えるとかは無理だと思いますが、実はすごくピュアで、誰もが経験したであろう初めての恋人とのありのままの恋愛を変わった視点からよく描いた良作でした。
恋愛モノなのに、殺人でも起こりそうな奇妙なBGMも好みでした。