ローズ さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
食研乱用
食品研究部(以下、食研と略す)に所属して学生生活を謳歌していた大島裕樹(おおじま ゆうき)。
次期生徒会長の有力候補である東雲皐月(しののめ さつき)のマニフェストには部活動の整理や廃止などを掲げていた。
大島は食研を廃部にさせないために生徒会長選挙に立候補する事となる。
主人公・大島の名前の由来は行列ができるスイーツ「堂島ロール」でしょう。
一度は食べてみたいのですが、列に並ぶのが面倒なのと通販で買えなかったんじゃないかな~。
「大島」と「堂島」……ただのダジャレじゃないかとツッコみたくなります。
大島が食研で立候補を募るのですが、自分で演説をしておいて他の人に立候補を促す事はないでしょう。
演説で他人の心を動かす事は重大な当選要素になります。
ミイラ取りがミイラではないですが、食研内で大島が候補になる選定は仕方が無いです。
現生徒会長である毛利夜雲(もうり やくも)の派閥である治安部の協力によって、大島達の選挙活動が本格化していきます。
背後に組織票が無い大島にとって選挙について教えてもらう事は非常に助かっています。
選挙のノウハウの教えてもらうのですが、日本の選挙の特色がでているように思います。
さすがに宣伝カーで名前を連呼するだけのアホな選挙活動はしなかったですね^^
マニフェスト(選挙公約)ですが、適当でいいのではないでしょうか。
実際に日本国民に対して大盤振る舞いしたマニフェストを掲げて政権を取った政党やその党首は何も守らずに口先だけの政治家連中と分かってしまいましたから。
「最低でも県外」と言われた沖縄の人の落胆する姿が可哀想でした……
選挙の対立候補として東雲の他にも辰巳茂平治(たつみ もへいじ)という人物が出てきます。
顔に変な覆面をして賄賂などの姑息な手段を使う……
一見しただけで噛ませ犬と分かりましたw
弟を事故で死なせてしまった責任を感じてチョコレートを食べない住吉千里(すみよし ちさと)ですが、自分を責める原因としては中途半端に感じます。
どうせなら弟にチョコレートを食べさせてアナフィラキシーショックで死なせてしまった、という方がリアリティーがあります。
学校の裏事情は必要だったのでしょうか。
お金や利権が絡んでくるのでしょうが、いささか行き過ぎた内容に感じます。
全然関係ない所に話が飛んでいます。
話についていけるか、納得できるかが、作品に対する評価に関わってくるように思います。
チョコレートや学校の裏事情など、ストーリーを一旦暗い雰囲気にして、最後に綺麗にまとめたいだけだったように思います。
タイトルと1話目だけで ほとんどの内容が分かってしまうのはマイナス点かな。
予定調和な作品なので好奇心のある人には物足りないかもしれませんが、美少女ゲームが好きな人向けでしょうか。
自分は そんなに面白い作品とは思えなかったです^^;
TV未放送の第13話が無ければDVD6枚でまとめられたと思うのですが、枚数を稼いで売り上げを上げる作戦です。
レンタルであっても懐には苦い作品でした。
【追記】(若干、ネタバレあり)
・校内で昼間からお酒を飲む教師
・部活と言いながらお菓子を食べるだけの食品研究部
・上着を着ているのに女性の胸だけを強調している制服
・賄賂を使った選挙活動
・{netabare}殺人未遂(傷害)や誘拐・監禁などを引き起こす生徒会長選挙{/netabare}
・食品研究部所属の夢島朧(ゆめしま おぼろ)の持ってくるお菓子「やおい棒」
・経済特待生と呼ばれている一部の生徒に対する嫌がらせ
上記のように多くの問題点がありますが、ゲーム原作という事なので仕方が無いのかな。
実際にこのような学校が存在したら……ありえないですね^^;