myutan さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
大人の恋愛としては良かったですが。。。終盤が少し残念
未亡人、未亡人旦那、未亡人に恋した青年3名が、
町の花屋を舞台に繰り広げる大人向けのラブコメ11話
序盤、コミカルで少しシリアスな大人向けの恋愛風景が好印象だったため、少し期待感が大きかった分、
中盤以降のメルヘンチックな展開が少し人を選ぶかも。
終盤は何となく締めた感はあるものの、ちょっぴり物足りなかったかも。
実写のドラマっぽい大人の恋愛風景アニメはあまり見たことがなかったので、その点では見て良かった。
女性漫画系の恋愛に抵抗がない方用。
見所は、青年・幽霊・未亡人のコミカルでちょっぴりシリアスな大人の恋愛風景、清涼感溢れる花の作画、切ないopとed
{netabare}
物語の雰囲気をしっかり伝えてくれるoped、綺麗な花の作画が、花屋の清涼感と匂いが伝わってきそうな雰囲気がとても好印象。
物語序盤は、冴えない青年葉月(22歳)が六花に恋する想いがすごく伝わってくるとても良い出だし。
また、葉月と未亡人六花のことを忘れられない篤のコミカル+シリアスなやりとりにとても引き込まれた。
葉月演じる声優の中村さんの演技がとても素晴らしい。
葉月の、無愛想で冴えないが、どこか芯の通った性格を持つ青年の雰囲気をうまく演じていたと思うし、特に、皮肉を込めたセリフや心理描写がとてもらしさが出ていて良かった。
六花の明るくてサッパリした性格は、
花屋の店員としてうまく調和しており、
亡くなった夫のことをいつまでも思う未亡人という暗い雰囲気を感じさせない点では好印象だった。少し残念だったのは、人の良い天然な性格が災いして尻軽女に見えてしまったこと。もう少し、葉月のことを拒絶したり、そういうフリを見せてくれても良かったのかも。葉月は六花とうまくいっていないような発言や行動をしているが、私的にとても順調にいっているように見え、葉月の言動に説得力が少しなかったかも。青年らしい焦りを出したかったのかもしれないが。
中盤以降は、六花に幸せになってほしいが、自らでは無理である現実を突きつけられ、葉月への嫉妬を抱く島尾が、どう自分の気持ちを整理し、幽霊という役割に終止符をうつのか。
ここをうまく描ければ、とても感動できる材料は揃っていたと私的に思う。
篤と六花の過去の思い出である夏雪草、篤と六花それぞれの童話の世界、葉月の六花への想いがうまくつながり、幽霊篤がどう今の自分にケリをつけるか。
個人的には、絵本が完結するのかと思っていたが。。。
島尾が作り出したメルヘンな世界は、葉月が現世に帰れるのか不安を煽ぎながらも、葉月が島尾と六花の記憶を共有できた点では良い役割(過去の島尾と六花を受け入れるという意味で)は果たしたが、一番重要な島尾と六花のあの最終話のシーンに関連させられなかったのが少し残念(もともとそういうつもりはなかったのかもしれないが)。。。だからこそ最終話のあのシーンになったのは理解できるが。。。
歯型と吸血鬼発言に、ポカン( ゚д゚)でした。。。
コミカルな感じは出てるが、あの意味はなんだったんだろう。
大人の恋愛ドラマを見ているようで序盤は楽しめたのですが、中盤の童話と終盤の展開が恋愛モノとしては締まってはいるが、成仏という点では締まっていないので、うーんあまりオススメできないかも。
{/netabare}