ITTON さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
早速劇場で観てきました!
サマーウォーズを手がけた細田守監督の新作ということで劇場まで足を運んできました。
私はあまり劇場でアニメ映画を観たことが無いのでどの映画もそうなのかもしれませんが作画は、とても良く暖かさを持っていました。
キャラクターは手描き、風景はCGといった使い分けがこの暖かく美しい世界を創り出したのだと思います。
特に街中の路上の風景はあたかも実際の映像かと一瞬思ってしまいました。
劇場だったのでたまたまそのように見えただけだったのかもしれませんが(;´Д`)
監督が手がける作品のキャラクターデザインは他の作品(最近のアニメ)とは違う味が出ているといつも感じていたのですが今作もやはり独特でした。
私は描き方の知識が乏しいためにどう違うのか具体的に表現することができませんが、人間らしさをより感じられるような描き方なのだと思っています。
次に物語についてですが結果からいくとずっと。゚(゚´Д`゚)゚。(涙)でした。
何が感動かってこれはもう花さん(母親)にです。
彼女は夫を亡くした後でもまったくめげずに強く前を見ていました。心の中では誰よりも夫の死を悲しんでいるのにそこからしっかりと立ち上がろうとします。
あんな風に愚痴もこぼさないでしっかりと子供たちを守ろうとする姿は惚れるレベルです。私はすべてを通して花さんのことが好になりました。しっかり自分を見つめ、考え、そして行動する、そんな彼女の姿に女性の方であっても彼女のことを好きになるのでは、と思っています。
まだ学生で子育てどころか恋愛もまともにしたことのない私ですが、子育てをテーマとしたこの作品には育てられる側として同じように愛されていると思うだけでジーンときました。
さすがに家の母はあそこまで無茶はしないとは思いますがそれでも今十分にもらっている愛を将来、子にもっと、はなさん以上に、あげたいという気持ちでいっぱいです。男ですが…w
さて、この作品ですが魔法やバトル要素は皆無なのでそういった刺激を求める方は満足できないどころか眠くなってしまうかもしれません。
ですがその分普段アニメを見ないような世代の方々、特に子を持つ親やこれから家族を築くような人々はきっと感動すると思います。そして花さんからしっかりと地に足をつけて前へ踏み込む勇気と子どもたちへの愛を受け取ってください。