ligame さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
音楽を通じて繋がる絆
1966年の佐世保が舞台、都会からの転校生・西見薫が不良少年・川渕千太郎との出会いをきっかけにジャズの魅力にはまっていきます。
そして、千太郎の幼馴染・迎律子や上級生のお嬢様・深堀百合香との恋愛関係も複雑になっていきます。
学園・友情・恋愛・そしてジャズが絡み合う青春ストーリーです。
60年代のレトロな雰囲気の世界観とジャズの音楽との相性が抜群でした。
キャラもレトロな雰囲気を壊さないようなキャラデザで無駄に萌え要素を取り入れてないことも好印象でした。
キャラデザだけで判断するのはよくないという良い例ですね。
物語の展開は後半ちょっと駆け足だったように思います。
しかし、あの展開が悪かったというわけではありません。
{netabare}むしろ千太郎失踪から再会までの展開は個人的に好きだったのですが、見る人によって感じ方は違うのかもしれませんね。
最終話はとても素晴らしかったです。
7話でのセッションシーンも最高でしたが、2人の教会でのセッションシーンもまた最高でした。
2人とも言いたいことは山ほどあると思います。
しかし、何も言わずにセッション開始。
まさに音楽を通して繋がる絆だと思います。
口では語らずに音楽で語る。ずっと一緒にいた2人だからこその絆ですね。
{/netabare}
あと1つだけ不満に思ってることが。
{netabare}やっぱり最後の文化祭は出てほしかったです。ジャズvsロックが見たかった…
あの展開では無理なのは分かってますが、薫・千太郎・律子・ついでに律子パパ。
律子が歌うセッションシーンが見たかった…切実に。
文化祭でセッションしてジャズ勝利のハッピーエンドじゃだめだったのかなー{/netabare}
この作品最大の魅力と言えばやはり音楽です。
やはり菅野よう子さんの音楽は素晴らしい!
OPはYUKIさんが歌う『坂道のメロディ』
YUKIさんと菅野よう子さんのタッグ。
爽快なナンバーで言わずもがなの名曲です♪
EDは秦基博さんが歌う『アルタイル』
切ないバラードでこれまた名曲♪ただ最終話で流れたのは「?」でした。
そして忘れてはいけないのがセッションシーン。
ジャズの魅力が存分に伝わってくるシーンです。
中でも『My Favorite Things』は一番のお気に入りです♪
音楽に力を入れている作品なので音楽には非常に満足しましたが、音楽だけでなく友情や恋愛といったストーリー面でも大満足でした♪
展開の早さを忘れるぐらいの素晴らしい作品です。
音楽と友情の素晴らしさ、そして絵だけで判断してはいけないことを教えてもらいました。
アニメに興味がないという人にもおすすめしたいです。