大蛇 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
キャラクターがとても魅力的
【物語】
『契約者』と呼ばれる能力を持った人々の能力バトルと、そのまわりにおこる様々な出来事が中心に進む話です。
前半は、二話構成の短い話で話が進みます。この形態は、視聴しやすくて良かったです。その話にのみ出てくるキャラクターが皆、個性的で、一回で退場してしまうのが残念な人たちもいました。しかし、主要人物の「黒」「銀」「猫」「黄」の素性や、「組織」の正体、天国戦争やゲートなどの謎については、前半ではほとんど明かされません。しかし、それぞれの話は一応終わるので、普通に楽しめます。
そして、詳細がわからないところも、七話・八話で猫について、十三・十四話で銀について、十九・二十話で黄についての過去が判明し、ゲートなどの謎についても、ハヴォックの話や、ゲート内の話などで少しずつ分かり始めます。
後半では、EPRとアンバーが登場し、話が一気に進み始めます。契約者と、それを消そうとする組織の戦い、そして人間と契約者の間にいる黒の葛藤。とてもハラハラして、最後まで一気にみてしまいました。終わり方も好きです。
【作画】
舞台が東京で、建物などがとてもリアルに描かれていて、作画はとても良かったです。特に、良いと思った作画は契約者同士の迫力ある戦闘シーンです。黒のワイヤーアクションは、さまざまなアングルからのカットがあり、格好良かったです。一番好きな戦闘は、何度にもわたる魏志軍(血でゆびパッチンの人)と黒の戦いです。なんといっても、二人ともスピード系だから、すごい速さで動く。かっこよすぎです!
【声優】
声優も、主人公の黒の、普段の好青年の感じと、冷徹なエージェント、二つを演じ分けられており、上手いと思いました。脇を固める人々も、渋い演技をする人が多く、作品を彩っていました。
【音楽】
OPはかっこよい感じ。EDは特に好きでもない。劇中の音楽は、臨場感あるものばかりで、作品の雰囲気に合っていたと思います。次回予告の音楽が一番好きですね。
【キャラ】
先ほども言いましたが、キャラクターが個性的で魅力的です。全員を語っていると長くなってしまいますので、一番好きなキャラについて。
一番好きなキャラは、黒の上司である黄(ホァン)です。最初は、契約者を道具としか見ていない嫌な奴という感じなのですが、宗教団体への潜入任務の話で、過去の恋愛話が明らかになり、黄さんのかっこよさに惚れました。その後は、黒とも和解し、積極的に助けてくれます。でも、口はあいかわらず悪い。ツンデレですねww最期は、黒たちの囮となって、追っ手をひきつけ自爆……かっこよすぎです。
【総評】
とても良いアニメでした。途中で飽きることも、なかだるみもなく、最後まで一気に観られる作品だと思います。