ワタ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とりあえず10話までは観てください(全11話)
アートチックなビジュアル、グニャグニャと動く作画、実写表現、ストーリー構成、
主人公「私」の早口なナレーション、変態変人揃いのキャラクター、独特な演出・・・
とまあ、クセの強い要素が満載。万人受けはしないでしょうが、
これら一つ一つが本作の重要な要素・魅力であることは間違いありません。
(個人的に実写は苦手なので、そこはちょっと鼻につきましたが)
特に「私」のナレーションには最初戸惑ったのですが
軽快なテンポかつ軽妙な語り口は絶品で、次第にハマっていく自分がいました。
物語は、鬱屈した大学生活を送る「私」が
色んなサークルに入っては最終的に後悔し、また別のサークルに・・・というループもの。
中弛みする部分はありますが、ループものである以上、多少は目を瞑って頂きましょう。
何と言っても最終話が素晴らし過ぎます!
OPとEDの逆転は鳥肌立ちました。伏線回収も鮮やかで、モヤモヤ感は皆無。
そして何より不毛な日々を送り、四畳半の世界に閉じ込もっていた「私」が
迷いを断ち切り勇気を振り絞るその姿に感動。実に爽快で気持ちのいいラストでした。
過去の選択を後悔しがちな人、なかなか一歩を踏み出せない人、
そんな人達を勇気づけてくれる作品だと思います。
前述の通りクセの強い要素はありますが、話数も短くサクッと見れるのでお勧めです。