宵の明星 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観たい
けいおん!らしくヨーロッパ観光☆
ファンとしては邪道かもしれませんが、クリスマスのテレビ放送で見てしまいました。
感極まったところも書きたいので、ネタバレも含めて書かせて頂きます(゚ー゚)
全体的にけいおん!メンバーらしさが出ていてよかったと思います。行き当たりばったり感とか、何気ない行動とか。
ちょっと上手くいきすぎ感もあるかもしれませんが、これはこれで良いと思います☆⌒d(*^ー゚)b !!
久しぶりにけいおん!を見るから、ついていけるか心配だという人でも大丈夫!冒頭の喧嘩で一気にけいおん!の世界に引き込まれますから(笑)
感心してしまうぐらいです!
この映画で個人的に光っていたと感じたのは、主人公である「唯」と「さわちゃん」だったような気がします。
唯のように部活をしていると本当に「後輩に何が残せるだろうか?何を残してあげられただろうか?」と真剣に考える時期があると思うんです。
あずにゃんに対して先輩らしいことをしたいと思う気持ちが、卒業を意識し始める時期の学生とリアルにリンクしていてとても素敵だと感じました。
さわちゃんはけいおん!メンバーを生徒としてはもちろんですが、先輩(姉御?)として大好きなんだなーと感じました。
心配だからわざわざ海外にまで来てくれたり(来れた理由はおいといて)、無理やり教室ライブを決行する唯たちを守ったり…。
唯たちの卒業を前にして「してあげられること」をさわちゃんなりに考えたんじゃないかと感じ取りました。
映画でもけいおん!メンバーの絆はとても強く、先輩メンバーで作り上げたあずにゃんへの曲があります。
その終盤の「忘れ物もうないよね」というフレーズのときの唯の顔は、けいおん!でやり残したことはもうないよね?と投げかけているようでした。
けいおん!を「萌えアニメ」だと言う人もいますが、見終わった後には、自身の経験してきた「卒業」を思い返しているはずです。
けいおん!は過去にあった些細な心情を切り取って「あれが青春だったんだ!」と気づかせてくれる素敵な作品だと思います。