ぼん@百合人 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
しっかり、生きて。 (試写会いきました!)
※ネタバレは少なめにしてあるので、視聴前の方でも大丈夫だと思います。もし駄目だったらごめんなさい。
簡単な導入(あらすじ)
―東京の国立大生である花が恋をしたのは、おおかみおとこでした―
そうそう現実では起きえないような出会い方をした二人は、少しずつ距離を縮めていきます。
「もっと早くに伝えるべきだった、いや見せるべきだった」
夜の暗闇のなかで見た姿はおおかみと人が複合したような姿。彼は、この世界の最後の生き残りとしてひっそりと生きていたのでした。
誰にも伝えることのなかった秘密を知り、また更に仲を深める二人は、雪と雨という子どもたちを授かります。
大学を休学して都内でひっそりと暮らしながらも幸せな日々は、そう長くは続きません。
大雨の日、彼は帰らぬ人となってしまったから…。
彼との間に生まれた子どもは、おおかみと人の姿をもつ、彼によく似たおおかみこども。
キャッチコピーは「私は、この子たちと生きていく。」です。
この作品は、母親である花が試行錯誤しながら、おおかみこどもである雨と雪を育てる物語です。
元気いっぱいの女の子、雪。
一つ年下の気弱な男の子、雨。
正反対な二人を育てる、子育ての難しさ。
幼く、すぐにおおかみ化するこども達だから相談なんてできない。病院も保育園もいけない。
騒音で注意されたり、病院にもかかれないことであらぬ疑いもかけられる。
そんな日々を見かねて、ある田舎町に暮らすことに決めました。
誰もが経験する日常と、おおかみこどもという非日常が混ざり合いながら進むこの物語。
親なら「そうだ、こんなこともあった」と子育てを懐かしむこともあるでしょう。
子どもなら「私は、こんなに親の愛情をもらって生きているんだ」と涙するかもしれません。
年頃の人なら、「子どもがほしい」なんて思ったりも。
22歳の女子大生が言えたぎりではないですが、親とみたい作品です。かくいう私も夏に帰郷して両親と見る約束を交わしました(笑
雨と雪は、それぞれ違う環境の中、自分たちの生き方を模索していきます。
―人として生きていくのか―
―おおかみとして生きていくのか―
花はどちらも選択できるような育て方を心がけていきます。
「しっかり、生きて」
母親の強い願いが、この映画の中にたくさんつまっています。
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長々と内容について話しましたが…
・作画はいわずもがなですが、綺麗です
・キャラは、サマーウォーズ、時をかける少女を参考にしてください(デザインは貞本さんなので同じです)
・最後にED「おかあさんのうた」は、この映画を観終わった後に聞くと、鳥肌ものです
・花のCV宮崎あおいさん、大好きです、かわいいです、さいこーですw