無毒蠍 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
変態に磨きをかけて帰ってきやがった!またジャパニーズHENTAIアニメーションのあり方を世界に知らしめる一作がここに誕生した。
化物語の続編でもありスピンオフ的な作品。
作品のノリが独特なので単体で楽しむことも可能ですが
前作を観てないと理解はできないかと…
化物語を観ていたとしても理解できるかわかりませんよこの意味不明なノリはw
前作のメインヒロイン五人の登場は極力少なめで、
主人公でもある阿良々木くんの妹、かれんとつきひちゃんに焦点をあてた作品です。
前作のヒロインたちは数も多かったので一人あたり2~3話の構成でしたが
この偽物語は二人だけなのでメインヒロインたちよりも贅沢に尺をつかってましたね。
化物語では章の節目にしか登場してこなかったキャラですが
偽物語では尺を贅沢に使用しキャラの掘り下げも行っていました。
かれんちゃんは正義感の強い女の子!
彼女の話では気持ちだけではどうにもならない世知辛さを
阿良々木くんによって教えられていました。
作中で兄妹喧嘩というかありえない規模での戦いが始まるのですが
これはもうこういったものだと受けとめるしかないですねw
ドラゴンボール並の戦いでした。
あまりにもあっさりとしたイメチェン…
かれんちゃんといえばポニーテールの長い髪が特徴的でしたが
兄の何気ない一言で断髪してしまいます。
かつてこれほどまでに自然で淡白でどうでもいいような感じのイメチャンがあったでしょうか?
兄に従順すぎるでしょw阿良々木くんって最強の駒を所有していたんだね。
かれんちゃんのお話で登場する悪党が貝木という詐欺師。
忍野メメの学友だったらしいけど暖簾に腕押しの変なやつ。
詐欺師になるために生まれてきたようなやつで弁がたちますね。
戦場ヶ原が過去にしてやられたのも彼だったりします。
かれんちゃんみたいに正面からいくタイプは
彼みたいなタイプ相手だと何もできなかったりするんですよね。
つきひちゃんもつきひちゃんで実は怪異の化身だったとかいう超展開w
実は妹が怪異でしたとかそんなのありですかw
でもこれはそんなに深く考えるようなことでもなくて
途中で怪異に憑かれてたならまだしも
生まれる前から憑かれてたらしいし、
つまりは怪異が憑いていたというだけで生まれたときから
つきひちゃんは阿良々木つきひちゃんだったんですよ。
生まれたときから今の今までそうだったんです。
怪異に憑かれるというよりは怪異そのものなんだっけ?
だったらもっとわかりやすいじゃないか。
つまり阿良々木くんには怪異の妹が生まれてきたんだよ、ただそれだけ。
途中から怪異になったのと最初から怪異だったのでは大きく違いますよ。
かれんサイドとつきひサイド。
どちらにも言えることは阿良々木くんのお兄ちゃん奮闘記ということですかねw
妹のためにお兄ちゃんが命がけで戦うんです。
つきひちゃんを退治しにきた一人と一匹…
つきひちゃんを守るために阿良々木くんはフルボッコw
もうありえないくらいにフルボッコ、死相というか腐敗してますよ。
怪異だから倒す、妹だから守る…
正義って難しいね…
そんな可愛い妹たちですが彼氏もちらしいですw
蝋燭沢くんと瑞鳥くんだっけ?
ふざけた名前しやがってw
そんなふざけた名前だと嘘なんじゃないかと期待しちゃうだろ!
火憐ちゃんの彼氏が瑞鳥くんで
月火ちゃんの彼氏が蝋燭沢くんとかいうらしい。
蝋燭って火を連想させるじゃないですか、
瑞鳥ってフェニックスのことを言うらしいんですよ。
お互いをイメージさせるような名前の彼氏と付き合ってるってどういうことなの?
単なる作者の遊び心なのかなぁ。
まぁ色々ハチャメチャな展開だらけだった偽物語ですが
一番ハチャメチャだったのは阿良々木くんと妹たちとのスキンシップでしょう。
助けるためとはいえ平気でキスするし、
極めつけは歯磨きw
なにあれ?変態アニメにもほどがあるでしょう!
どうしてここまでフェチニズムを追求してしまったんだ…
日本は狂ってる…これは原作どおりなのかい?
だとしたら狂ってるのは西尾維新だ。
あれは若いカップルの間で流行るぞ…
彼女に歯磨きしてあげるプレイが絶対に流行るぞ…しらないぞ。
恐ろしいことになるぞ~。
きっと日本中の同人作家があれを観て創作意欲をかきたてられただろうね。
えっちいよ、変態だよ、ご褒美だよ。
本当にどうもありがとうございました。
【A80点】