CC さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
OP『優しさの理由』が好きでしたね。
タイトルの『氷菓』を辞書で調べると、アイスクリームだとかシャーベットとか氷菓子の意味のようですね。まぁそんな意味は微塵も含んでいなさそうですね。この作品は『日常×ミステリー』といったジャンルになるのでしょうかね。主なストーリーの流れは、千反田える(ヒロイン)が疑問?興味?矛盾?を感じて、折木奉太郎(主人公)が推理していく。基本の流れこんな感じですかね。この物語は、千反田えるに好奇心がなければ始まらないという訳です。
そんな本作ですが、京都アニメーション制作ってこともあって非常に綺麗に描かれている作品です。ひょっとすると作画だけで見れるって人もいるかもしれませんね。
この作品は、ミステリーではあるのだけど、誰も死なないのです。殺人以外にも怖い要素や奇妙な要素もなく、気が付かなければ無視してしまいそうな謎を解いていく、こういったミステリーは初めてだったのでとても新鮮に感じました。そして楽しめた作品です。 奉太郎の主観と主張は少し強い気もしましたが、説得力のある推理だと感じましたし、何気なく過ごしている日常から謎が静かに浮かび上がってくる所に違和感なく視聴できました。 ほとんどのキャラクターが高校生らしくなかった所は少し引っ掛かりましたが、10年後にでも「もう一度見てみたいな」と思う作品でした。