CC さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ニッポン笑顔百景『じょしらく』
私は久米田康治(原作者)の作風が苦手です。彼の古い作品は知らないが、ここ最近は「社会風刺」の多く盛り込んだ作風である。『かってに改臓』・『さよなら絶望先生』そして本作の『じょしらく』。彼の作品は舞台や設定はそれぞれ異なるものの、内容に関してはどれも同じような事を書いている。社会風刺。鋭い視点から社会の不満など、キャラクターに通して発する。それが彼の良さであり、大衆に共感され人気にも繋がっていると思う。知識も豊富で西尾維新とはまた違った味のある言葉遊びも見せてくれる。本作では、社会問題や時事問題を指摘し笑いを作っていく他に、多数の雑学も披露しています。 視聴中あまり笑えませんでしたが、本作は私には「笑い」というより、ボキャブラリーの豊富さや会話の組み立て方に関心する事が多かったです。
『この漫画は女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画です』って公言されている訳ですが、室内でただ雑談したり、パロディしたり、下ネタ言ったりしている作品とは、一回り質の高い会話劇の作品だと感じました。悲観的で鬱陶しい『絶望先生』より華やかで見やすくなっています。
タイムリーなネタが多いので、コミックスよりも別冊マガジンを買って読んだ方が面白いと思いますよ。Blu-ray買って視聴する頃にはメタ発言が鬱陶しかったり、今更エビゾウネタかよ、なんて思うかもしれませんね。
別冊マガジン立ち読み犯よりw