CC さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
歌は愛を伝える言葉
本作は、青春を描いた『群集劇』ですね。合唱が題材になっている訳ですけども、ノスタルジックな気持ちにさせてくれるじゃないですか。合唱コンクールとか燃えたわ。なんか合唱コンクールあるあるでも言っちゃうかな。
・指揮者が音楽素人
・パートリーダーがたまにウザいと感じる
・他のクラスの曲を歌いたくなる
・男子と女子が喧嘩する
・口パクは基本
軽くふざけた所で考察に入りますか。{netabare}
異なる考えの人がぶつかりあったり惹かれあったりする事って、学生時代が一番多いですよね。「わかな」と「こなつ」二人の関わりから化学反応が始まりだし、たくさんの人を巻き込んでいく。それが時に自分を見つめなおすことになったり、過去と向き合うことになったりすることけれど、それが「合唱」を通じて大きな輪になっていき素敵なメロディを奏でていく。爆発したり尖ったりしたけれど、最後は大きくはじけた花火のような化学反応を生んだ作品です。
人は誰でも「悲しみ」をもっている。わかなは母を亡くし、さわは不条理な現実にぶつかり、ウィーンは友人と疎遠になっていった。「悲しみ」に大きさなんてものはない。他人がどう思おうが自分にはそれが悲しいと感じる。そのつらい思いは消せないけど、必死にあらがっている姿を表現している。
友人関係は楽しさを生み、大切な事を築かせてくれる。子供の最大の理解者である両親は、迷っている時に導いて手助けをしてくれている、見守っていてくれている。そんな人と人とが繋がる暖かいドラマでもある。
一つの目標を通じて五人の主人公が少し成長していく、青春とは無限大ですね。一つ一つのドラマはありがちですが、人の汚れを吹き飛ばしてくれそうな爽やかなモノに感じました。その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も感じさせてくれた作品であった。
余談だが、こなつはわかなの母に似ていたんじゃないかと思う。どちらも音楽を純粋に楽しみ、わかなを振り回す所がそっくり。そんなことを思って視聴していたら、わかなの心境に面白味が増すかも。 {/netabare}
臭い事を書きすぎてヘドが出そうだ。オエッ!!