namnam さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
例えて言うなら ”みずみずしい朝食”
緒花のタンポポの様な強い生き方を見ていると、なんだか ”ほんわか” としたパワーをもらえる気がする。
まさに ”朝ドラ” 的な要素満載のみずみずしい物語!
もともとこの緒花(主人公)は人間らしい癖のあるキャラで、アニメのキャラクターによくありがちな ”打算的な性格” ではない。
(例として、ツンデレだけど本当は恥ずかしがりやの寂しんぼetc)
この主人公はそういった ”狙った” 性格ではなく、”16歳の少女の真っすぐさ” をシンプルに表現ようとした結果たどり着いたものだと感じた。
そこがこの作品の一番の魅力であり、好みが分かれてしまう所。
もし2期の可能性があるとしたら、次は主人公以外のキャラの魅力や感情を引き出した作品になる事を期待する。
(話がゆったりと進んでゆく分、そこが少し足りなく寂しく感じた。その結果、どうしてもサブキャラの印象が薄くなってしまった。)
まあそれが2期、又は映画に繋げるキーなのかもしれないが。
キャラ、物語、声優など、個別に分けて評価すると満足度は4.3止まりだが、「全体の構成度、まとまりの良さ」という面で考えたらいままで見てきた作品の中でも上位に食い込む良作。
特に
「主人公である緒花のひたむきに駆け抜けるタンポポの様な明るさ」
と
「P.A.WORKSによる繊細で美しい作画」
は、見る人を ”ほんわか” とさせ、見終わった人を ”ぼんぼる” 気にしてくれる。
そんな所がこの作品の魅力だと感じた。