九条 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ピカレスクガンアクション。
日本人のサラリーマンが、アウトローな裏社会へと不意に放り込まれ、奮闘するハードボイルドな作品。
派手なガンアクションやマフィアの抗争など、エンターテイメント色を強調させる方向で、舵を取っており
表面上は、非日常だが、その虚構から垣間見える現代社会への風刺が痛烈であり、核心もそこにある。
そして、その核心にサラリーマンを介在させることによって、虚構の中にもリアリティを顕在化させており
日常と非日常の境界を、混濁させ、かつ現実的な目線と、虚構的な目線の両義的意義を持たせている。
この発想を生かすも殺すも主人公であったわけだが、日本人かつサラリーマンという典型的なモデルを
採用している故、四の五の言わず共感可能。それは私が他ならない日本人のサラリーマンであるから。