苛性ソーダ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
大好きだけど、気になります!
原作者米澤穂信のファンで、<古典部>シリーズを読破してアニメを見ています。
なので、前半の原作に忠実な感じが好きでした。
しかし!
・ちらほらあるキャラの崩壊
・ラストの変更
が気がかりです。
(以下は原作を知らない方や本編を見進めていない方は、ネタバレなので読まないほうがいいです)
{netabare}
①キャラの崩壊
・特に里志!
→意味不明な言動および恰好が多い!
②ラストの変更
・ep7 正体見たり
→ちょっと美化はよくないでしょう。
ほろ苦さも売りなのですから。
・ep11 愚者のエンドロール
→なぜチャットルームを使わない。
折木供恵帰国の伏線がなくては……
ついでに、「ほうたる」面白かったのに。
・ep17 クドリャフカの順番
→アニメの演出上の理由とはいえ、原作ファンとしては
ちょっと変えすぎかと (里志の立ち聞きとか)
・ep21 手作りチョコレート事件
→何あれ? 終盤5分に僕は「ああ」と声を出してしまいました。
最終回近いので、アニメ向けの整合性なのは分かっても、
いささかハッピーエンド要素を盛りすぎでしょう。
☆設定
→なぜ33年前から45年前にわざわざ年号を合わせたのでしょう? おかげで推理の崩壊が指摘されていますが……
{/netabare}
これらアニメだからと一歩譲っても、癪です。
こちらは大した問題ではないですけれど、キャラの苗字のアクセントが後ろにあることがちょっと意外でした。
全体としては、絵も綺麗で、忠実なので大変面白いです。
「連峰は晴れているか」も見ることができますし、「二人の距離の概算」もアニメで見たいですね。
原作ファンとしては気に食わない点はありましたが、アニメとして素晴らしい作品だったと思います。
最後に。このシリーズは『<氷菓>シリーズ』ではない!