ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こんなにしっかり作られた作品だとは思いませんでした
笹本祐一のライトノベル『ミニスカ宇宙海賊』(ミニスカパイレーツ)のアニメ化
ミニスカからモーレツに変わったのは大人の事情だそうです
パチンコ関連で「ミニスカ」の商標を抑えられているため
その方面への参入も考慮しての変更という説が有力だそうな
まぁ変更理由なんてどうでもよくて
問題は変更後のネーミングセンス
モーレツっていつの時代の言葉ですか?
かなり古い流行語だったと思いますが
今となっては完全に死語ですよね
モー「レツ」パイ「レーツ」で韻を踏んでいるんです!
・・・とか力説されても困ります
センスがないのは名前だけじゃありません
OP・EDに起用されたももいろクローバーZ
本当ににひどい歌唱力ですね
まぁでもアイドルなんて歌がヘタクソでも
売り方次第ではそれが逆に魅力になったりするもの
彼女たち自体に問題があるというよりは
彼女たちの歌をこのアニメのOP/EDに据えた大人達が問題
この作品名であのOP
まさかこれで骨太のスペースオペラが始まるとは誰も思わないよね
本来ならこの作品がストライクな層が
OPまでで敬遠してしまってもおかしくない
逆にタイトルやOPに惹かれてきた層は
じっくり丁寧に描写された動きの少ない序盤に飽いて
面白くなる前に離れて行ってしまう気がする
やっぱりタイトルとかOP/EDって作品への導入段階で
すごく大きいファクターだと思うんだよね
加藤茉莉香役の小松未可子さんも声優専業ではなく
昔はアイドルグループで活動していた人だけど
同じアイドルでも彼女の歌はとてもよかった
毎週のOP/EDであの騒音を垂れ流しておきながら
こっちは半年の間に数えるほどしか流さないなんて勿体ない!
アニメそのものは原作1~3巻の内容を18話までで放送し
残りの部分はオリジナル回となっています
原作準拠の18話までは
女子高生と宇宙海賊という無茶苦茶な組み合わせを
ノリと勢いでごまかすのではなく
じっくりと丁寧に描いていました
ただしそのあとのオリジナル回は
視覚的インパクト重視で無理のある戦闘シーン
主要キャラに突然ついた重大なオリジナル設定
収集をつけきれていないストーリー
決してレベルが低いわけではないのですが
いろいろ不満の残る終盤でした
この後劇場版で収集をつけるつもりなんでしょうが
終盤でこれだけオリジナル要素全開にしてしまうと
4巻以降をそのままアニメ化するのは厳しくなりますよね・・・
本格的なスペースオペラなんて久しぶりだったし
全体的に地味ながらよくまとまっていたと思います
それだけにイメージ戦略で大失敗しているのがもったいないですね
劇場版公開されたので見に行ってきました
http://www.anikore.jp/review/853727/