ものぽらいざ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人類は本日も絶賛繁栄中
【1話視聴】
まず目につくのが独特な色合い。同系色の不思議なバランス。
それに同期するような特殊な世界観。
主人公の危うさと周囲の期待感のアンバランスも面白い。
【2話視聴】
ゴッドファーザーのオマージュでこの作品の深さに気がついたけど、小ネタ多すぎ。
1回見ただけでは全て拾えない。
主人公の表情があまり変化しない演出も素晴らしい。
【観了】
原作を読んでいないが、放送の時系列はバラバラ。
ただし、基本的には種明かしは後で放送するようになっている。でも、単純に最初から見直す作りになっていない。これは、初見はかわいい妖精さんを注目させて、各話を単体として楽しませたい意図もある。
でも、物語の構成や設定は二の次にさせている訳ではない。あくまでも、『わたし』のアイデンティティと言える11話、12話の物語を最後に持ってきたかったのが最大の理由だから。
『わたし』の気持ちを知って、妖精との関わり合いがわかって最初から見るとまた違った印象を受ける。一人称の語り口や無表情な演出が違った側面を浮かび上がらせる。
{netabare}
『わたし』、『おじさん』、『助手さん』・・・、人々が「衰退」と反する気持ちを持っていることに。
あと、最終話の演出がすごく良かった。
夢の中で妖精さんが「まだ寂しい?」と尋ねると、
わたしが目を閉じるとほうき頭に戻って、
「いいえ。頭の中でいつもお茶会が開かれているようなものですから」と答える。
そしてその結果として、
『人類は本日も絶賛衰退中!』なのだから。
{/netabare}
OP、EDもいい歌。この物語の世界観にピッタリ!