アタタタタタタカヒィ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これが幽霊との恋愛なのか!?と思った作品
特に目立たない一人の高校生と、校内で噂の絶えない少女の幽霊の物語。主人公が旧校舎(だったかな…)にある鏡越しに、記憶をなくした美しい少女の霊、庚夕子の姿を見たことで物語は始まります。
最初の方は怪異調査と称したイチャイチャ展開ですが、後半になると物語は核心へと引き締まっていきます。もちろんキーポイントはヒロインに過去の記憶が無いこと。これが徐々に活きてきます。終わり方は少し早足でしたが、シナリオはしっかりしているので、その辺りを重視していても楽しめるはず。
全体に配色が暗いです。というか深いです。黒を基調に、燃えるような赤と哀愁を感じさせる山吹色が使われていて、まさに黄昏といった感じ。昼の描写もありますが、常に暗い影が落とされている印象。単なるラブコメ作品とは一線を画しています。
OP:CHOIR JAIL/鈴木このみ は、ツーバスをガンガンに使ったスピード系ヘヴィメタルな曲。ピアノソロは正直盛り上がりに欠けて気に入りませんが、曲全体にはうまく哀愁を与えています。
EDのカランドリエ も、もの悲しい雰囲気を前面に押し出した曲。夕子さんが沈む夕日を窓越しに眺めながら歌っています。なかなか耳に残る曲ですよ。