ローズ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
X JAPANよりもLOUDNESSのほうが有名!
転校してきた卜部美琴(うらべ みこと)。
同級生となった椿明(つばき あきら)が放課後に卜部が寝ているところを発見して卜部の涎(よだれ)を舐めてしまう。
これがキッカケとなり、椿と卜部は交際を始める事となる。
本作品で一番のポイントは、やはり唾液(涎)でしょう。
椿と卜部が交際するキッカケとなっただけでなく、相手の心情や肉体的ダメージまで共有する事ができる物質です。
確かに相手に何事も伝える事が出来るというのはやりすぎの感がありますが、
絆としてのメタファー(隠喩)として解釈すれば問題ないでしょう。
お互いが見詰め合えば相手の事が何でも分かるといったドラマチックな表現が好きな人が多いかもしれません。
しかし、見詰め合ってお互いの事が分かり合えるのは、漫画のような吹き出しが無いと成立しないです。
(本作品も漫画原作のアニメですが、他に例が無いので分かりにくいのでしょう。)
見詰め合うだけで分かり合えるよりは、唾液(涎)という物質を介したほうが相互理解できると考えたほうが物証があるため理解できます。
唾液(涎)に関して嫌悪感を持つ人もいると思いますが、一生、挨拶のキスやソフトキスだけをするというのなら仕方がありません。
相手の唾液を気にしていたら大人の階段は昇れないですね。
(フレンチキスを調べてみたのですが、大人のキスでした。)
卜部の攻撃、通称・パンツハサミですが、これをマネしたらいけません。
相手に対して刃先を向ける行為だけで危険性を伴います。
刃傷沙汰になってお巡りさんに腰縄をかけられる事になってもいいという覚悟がある人は別ですが、
良い子はマネしないで下さいね。
(BGMになっているドラムの乱打は好きなのですが。)
唾液(涎)によるお互いの絆ということにより嫌悪感を持つかもしれませんが、
根本的には純粋な恋愛物です。
お互いの事を理解しながら共有する時間が増えていく・・・・・。
初めての男女交際を描いている作品としては十分な内容でしょう。
唾液(涎)という表現によって視聴を断念した人に対しては、
「現実とアニメを区別して考えましょう」というアドバイスをしたいですね。