ローズ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
下田発 ローソン経由 スフィア行き (白線の内側まで下がってお待ち下さい)
中学2年生の逢沢夏海(あいざわ なつみ)・水越紗季(みずこし さき)・花木優香(はなき ゆか)・環凜子(たまき りんこ)の4人の夏休みの話。
「御石様」と呼ばれている不思議な石に願い事をすると願いが叶い、不思議な体験をする事となる。
作画ですが、他の方のレビューを見てみると作画が崩れるなどの表現がでてきますが、自分の観たDVD版だと気になりません。
自分の感想ですが、作画はかなり良くできているように思います。
木の葉の緑の濃淡・下田の風景など、あまり目立ちませんが、とても丁寧に作られていると感心させられます。
ただし、人物と背景が別々に作られていることがハッキリと分かる箇所がいくつかあったのが残念です。
この作品でのポイントは、仲良し4人組の中で一番のお調子者の花木優香でしょう。
様々なトラブルを引き起こす原因となりますが、いなくなった時には残りの3人が寂しくなるくらいのムードメーカーでもあります。
確かに観ていて、所謂”うざい”キャラなのですが、愛嬌があり何だか憎めないです。
というか、この人がいないと話の起伏がなくなりますね。
終わらない夏休みからサヨナラをすることによって、時間的にも人間的にも、少し大人の女性になったという事を表現したかったように思います。
「夏色キセキ」というタイトルですが、これは御石様による「奇跡」という他にも、仲良し4人組の夏休みの行動の「軌跡」という側面もあるので、あえてタイトルをカタカナの「キセキ」にしたのだと自分は考えます。
御石様による奇跡的な体験よりも、仲良し4人組で過ごした貴重な夏休みの時間こそが”奇跡”だったということが分かるのは、大人になってからでしょう。
OP曲
『Non stop road』
ED曲
『明日への帰り道』
TARI TARIのように素晴らしい合唱とまではいきませんが、某A○Bや某ジャ○ーズ系のように下手な歌をごまかすための曲よりは良いと思います。
元の声が綺麗なので当然の結果かな。
下田・ローソン・スフィアなどの大人の事情を忘れて、自分自身の学生時代と重ね合わせて観る事をおススメします。
ちなみにDVDの最終巻(7巻)には特典映像として、高校生に成長した4人の姿を観る事ができます。
1~6巻だと下田でのロケハンや放送過程が特典映像として収録されています。
スフィアファンだったら要チェックですね。
最後に一言、言わせて下さい。
「近所にローソンを作ってくれ~!」