癒しフランキー さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
御狐神の愛が美しすぎます。凜々蝶が可愛いすぎます。
【おおまかなあらすじ】
ツンデレではない、新しい萌え要素『ツンしゅん』という個性を持つ、白鬼院家の令嬢、凜々蝶(りりちよ)が自分のもつ劣等感や家庭環境に居場所を見出せず、一人暮らしを始めることを決める。家族はメゾン・ド・章樫(あやかし)別名『妖館(あやかしかん)』という高級マンションへの居住を条件にそれを認めた。妖館では入居者各一人にSS「シークレットサービス」が必ず付くのだが、凜々蝶はそれを拒否するが、入居当日、凜々蝶の部屋の前に御狐神という凜々蝶の専属SSが立っていた。
妖館では先祖返りと呼ばれる、妖怪と人間が過去に交わった先祖の血を受け継いだ先祖の血を色濃く持って生まれた個性豊かな入居者が住んでおり、話を重ねるごとに、入居者との掛け合いが進んでいき、笑いあり、涙ありの話が展開される。
というのが物語の大まかなあらすじである。
<フランキーの全体を通しての感想>
物語の面白い部分は話したくないので書きませんが、とにかく御狐神の愛が美しい。そして凜々蝶の容姿、しぐさ、なんといっても『ツンしゅん』がとっても可愛いです。御狐神と凜々蝶の共通点があります。それを発見できたとき、この作品がとても好きになれる。そんな風に思います。
二人の共通点は・・・
{netabare}二人ともひたむきだということ。一生懸命だということ。私はそう感じました。{/netabare}デス!
こんな風に思えるなんて・・・素敵だなぁと何度も思えました。きっと特に女性がご覧になると、ハマる方、良いなと思っていただける方沢山いらっしゃると思います。
【声優】
声優陣すごく豪華です。
凜々蝶役の日笠さん、凜々蝶のツンしゅんをここまで漫画からさらに引き立てる演技ができるものかと感服いたしました。とても可愛かったです。
御狐神役の中村さん、どこか憂いが染み出すような御狐神の声がとても色気があって、かつ穏やかで暖かさのある言葉をかける御狐神のかっこよさのなかにある美しさがすごく表現されていたように思います。
青鬼院蜻蛉役の杉田さん。やっぱり、面白い役には杉田さん以上の声優さんは今のところいないように思います。もう大好きすぎます。
ちなみに杉田さん=銀魂の銀さん。
【キャラ】
ひとつ間違えば超ドMと見られてしまうような御狐神の振る舞いも、話を重ねるごとにそれが美しく、かつ奥ゆかしく思えるようになっていきます。 {netabare} 彼はきっと彼の持つ過去が彼自身がとても不浄で醜いものだと思っているからこそ、凜々蝶に向ける愛を注ぐことによって、それを清めたいと思っているんだろうと感じました。{/netabare}
なんといっても、凜々蝶のもつ『ツンしゅん』がどの作品にも登場することのない、いじらしさのある可愛らしさがにじみ出ているのでそこをダイレクトに感じれるとこの作品を楽しめたと言えるのではないかと思います。
青鬼院蜻蛉が5話10話に登場するのですが、もうめちゃくちゃです(笑)腹筋崩壊です!特にエンディングがヤバイです。スタッフ全員、しかも制作会社までSとMで区別されているところがもうツボでした。
【作画】
桜の花びらが散る風景、何気ない日常のコーヒーを入れるシーンなど、まるで映画をみているかのようなリアルさを感じることができました。事実、アニメを見ていて、食べ物や飲み物が欲しいと思えたとき、それはきっとそのアニメは完成されているのだと私は思います。
【音楽】
10話目以降、御狐神の過去が語られます。この作品の核心に触れるところです。10話目以降のバックミュージックが見事に物語に溶け込んでいます。主題歌のムックというバンドの曲ですが、歌は上手だとは言えないものの、歌詞が見事にこの作品にマッチしていたと思います。あと、5話10話のエンディングがかなりヤバイです。青鬼院蜻蛉こと杉田さんが歌っているのですが、この曲も腹筋崩壊モノです!
【最後に】
見返りの無い愛こそ、それはとても美しい。我が身を滅して、我欲を滅して、大切な人を思う気持ち。御狐神は意思表示をするが如くに行動し、行動そのもので事象を証明することが出来る、素晴らしい人です。