退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
炸裂するニトロキノコ節
原作は知らんがstaynightを見てたからそこそこ楽しめた。というか見てないと結構きついんじゃないだろうか。一話目から見事に初見殺しでしたが、予め話の外郭さえ分かっていれば割合楽しめます。確実にエピソードゼロとして楽しむに限るということ。前作を色々見直して確認したい部分が多いですね。staynight自体の評価も変えそうな・・・そういう意味では良い作品だったと思います。
映画のような演出・・・というべきなのか。長回しのカットにやたらと多い会話、内容は終始シリアスで重い。staynightに比べれば各キャラにしっかり焦点を当てて話を構築していたと思いますし、アーチャーやライダー、はたまたキャスターみたいな色物もなかなか光っていた。ただ一応主役は外道の衛宮切嗣君なんですが、彼とセイバーがもうちょっと前面に出てこないとね。セイバーなんだかんだ言ってある意味逆ハーレムだったりするんだが(笑)、とりあえず他のキャラに完全に喰われてしまっているので、この辺のバランスが明らかにおかしかった。膨大な会話量に加え、主役の存在感の薄さが話の主軸を途中まで見えづらくしていた。ゆえにストーリーもパンチ力がやや弱いものとなってしまっているんではないかと思います。
まぁ個人的にくどい厨二的会話劇は本当に嫌いな上に数少ないバトルシーンにも熱さがなく、不満タラタラで見ておりましたが、なんだかんだで楽しめたので、結構評価としては甘め。ぶっちゃけギルガメッシュの愉悦のクダリにはイライラしていたし、聞くに堪えない問答もちょくちょく。エンタメとしてはそれほど良いとは思わない・・・が意外と支持されてるんですね。あと虚淵玄の悪趣味な部分(残酷描写等)で評価が分かれる部分もあるだろうが、staynightとセットであればそこそこ楽しめる作品ではないかと思います。あれ?愚痴の方が多いな・・・いやクオリティが高いだけにね。