pastaくんくん さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
泣けるアニメ暫定一位
以下は私が,これを見終わった直後に友人に送ったメール(ネタバレあり)
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駆けようとしている人間は美しい.
かつてこれほどまでに泣けるアニメがあったのだろうか.
私はそう言わざるを得ません.
これまで多様なジャンルの人気作品と言われるアニメを見てきてました.
純粋に面白いと思えるものもありました.感動するものもありました.ただかわいいと思えるものもありました.
ですが「泣ける」という意味においては,この「花咲くいろは」が一番適していると思います.
全26話中,6話延7回の雫を落とし,先ほど最終話を閉じました.
以下泣いた話とシーン
<6話>
旅館再編のためになにか新しいことに取り組む話.保守的な女将と新しいことをしたがる若旦那達の対立だったが,最終的に女将も昔新しいことをしようとしていたことが発覚してそれを裏で聞いていた若旦那の構図で涙.旅館をよくしたいという気持ちは女将も同じだった.しかし夫と作った旅館を単純なアイデアで変える訳にはいかないという女将の真意.すばらしかった.
<9話>
覆面記者が来るのでサービスの効率化を優先する若旦那・たかこ達とそれを許そうとしない女将・緒花の対立だったが,女将の中にある真の「おもてなし」を知った緒花によって喜翠荘本来のスタイルを貫く.覆面記者らしき女性とその母親の部屋で緒花が感謝されているシーンで涙.女将の帳面に記されていた客の情報からきめ細かい心配りと心でもてなすということがよくわかる話.すばらしかった.
<15話>
修学旅行のトラブルにて仕事を一生懸命やろうとする人たちに感化されて&緒花をほめられたことで対抗心が出てきて風呂掃除を懸命にしたユイナが,終わったあとにクラスメイト達に「ありがとう」と言われて結果や数字だけではない満足感などの温かい気持ちに触れたシーンで涙.ユイナが一生懸命頑張るのも悪くないというのがとても伝わってきた.すばらしかった.
<18話>
なこちの心の葛藤と成長の話.かわろうとして空回りするナコチに女将さんが客からの手紙を読み上げていた所で涙.不器用でもなこちのお客様にたいする心は通じていた.うれしかった.とても泣けた.
<20話>
文化祭
①女将さんのセリフ「みんなが民子みたいに自分の方向をきめて強く生きられるわけじゃない.回り道をしたって間違えたっていいんだ.それがあの子たちの特権なんだから」というところで号泣.自分の輝けるものを探すことそのものに意味があるんだよという女将の優しい気持ちと若いということの素晴らしさに感動.
②なこちのクラスメイトが描いた絵の題名が「友達」,絵そのものが太陽みたいな絵というところで涙.藤田さんにとってやさしいなこちは太陽で,なこちの優しさにとても心打たれた.
<25話>
女将VS喜翠荘の対立で緒花から女将の真意を聞いたなこちの言葉「女将さんにはわからないんだよ.女将さんは強いから自分の夢に向かって一人で走っていけるけど,私みたいな人は夢を持ってる人に必死でついて行って,それがだんだんと夢になる.」で涙.なこちの喜翠荘に対する思いと自分の弱さを認めた上でそれでもがんばろうとするなこちの成長がすばらしかった.
このアニメは全体を通して,一生懸命頑張ることが如何に人を成長させ幸せにするかということを説いていて
自分もがんばらんといけんと思わせてくれるアニメだった.大人になった今よりも思春期の少年少女たちに見てもらいたい作品である.
泣けるランキングでは1位,一般人にすすめるランキングでは同率2位(1位はなし.他2位はエヴァ,まどか,けいおん)という感じ.
ストーリーの面白さだけで言えばジャンル的に比べるのが難しいけど,top5にはいるかも.
夢を見つけて,それに向かって走る.私も緒花のように強く生きていきます.