「花咲くいろは HOME SWEET HOME(アニメ映画)」

総合得点
81.1
感想・評価
1285
棚に入れた
7257
ランキング
422
★★★★★ 4.1 (1285)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

pastaくんくん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣けた

以下,映画視聴直後に友人に送ったメール
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アニメ版の「花咲くいろは」を見終わった時,私の目の前には,空気とは異なる屈折率の
光がありました.
私はこの作品のファンであり,今まで見たアニメ作品の中で,全ジャンルのストーリーを
総合してもtop5には入る作品として位置づけており,泣ける作品としては,top1の作品だと
思っています.
いろはの劇場版があると聞いた時,私の胸は高鳴り,身震いしたものです.
そのような高い期待をもって映画に望んだ私の簡潔な結論は

「やはり,「いろは」は最高の作品で,熱中することやひたむきになることの素晴らしさを
教えてくれる」

という結論であります.
実際,映画の最中,四度ほど涙をこらえる場面が有り,その全てが登場人物が対象にたいして
ひたむきに努力していたり,困難を乗り越える強い精神を見せてくれたり,という場面でありました.

思春期の女の子というものは,同年代の男子に比べ精神的成長が早いものです.しかし,未だ子供
であることも事実であります.それ故に,彼女たちは,少し大人の世界に足を踏み入れたがり,
化粧,ブランド,愛の無いセックスといったものにスリルと興奮を感じ,周囲よりも大人に
近づこうとします.

そのような女子学生が多い中で,いろはの登場人物は,皆が自己の成長や,将来の夢
に対し真摯に向き合い,もがき苦しみながら自分らしさや本当に好きなものといった「アイデンティティ」
を見出していきます.自分のやりたい事や熱中できること,目標を見つけることさえできない若者が多い昨今
において,それを見つけることに懸命になり,踏まれても倒されても,泣きながら前に進もうとする
彼女たちに胸を打たれるばかりです.

これは最近フィーバーしているももいろクローバーに通じるものがあります.
花咲くいろはのすばらしさはまさにここにあるものだと確信しています.
つまり「思春期女性の精神的成長」と「それを導く大人たちの存在」です

今回の劇場版では,母である皐月の話が多くありましたが,その話のなかでも皐月はやはり,母の言葉や
カメラマンの男の言葉を頼りに,自分の現状と向かい合い,それを克服しようとする魂を持っています.
自分の現状を認め,直視するのは高校生には難しく,残酷で苦しい作業だと思います.それでも,困難や
恐怖を克服し成長しようとした皐月に胸をうたれました.これはジョジョの奇妙な冒険のテーマでもある
「人間のすばらしさ」そのものだと思っています.

女将さんの随所の言葉にはいつも感銘をうけていて,彼女こそ今の日本に必要なリーダーのあるべき姿
なのではないかとすら思えるほどです.女将さんの厳しいながらも三人を導く言葉や姿勢にアニメ版でも
今回の劇場版でも涙したものです.

このように,一つ一つのエピソードは上記のような一貫性を持って描写されており,大変素晴らしい
作品に仕上がっていると思います.しかしながら素人目線の意見をさせて頂くならば,エピソードを
詰め込みすぎだったかなあという印象がありました.今回の話は,皐月の過去とそれを読む緒花を軸に
進めてみんちやゆいなの小ネタはいらなかったのではないかなあという感じもあります.(アニメで
時間をかけて一話割くなら問題ないと思いますが,映画では時間制約が厳しいのと,ストーリーがとぶと
少しついていけなくなるような気がします)
これはただの素人の意見ですので,無視してくださって構いません.

投稿 : 2013/05/27
閲覧 : 215
サンキュー:

4

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