とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
憐れな燻製ニシン
視聴前→{netabare}
1年くらい前(2010年くらい)に、小説の方は読みましたが、正直そんなに覚えてません。手元にも残ってません。
ミステリーものだと勘違いして気張って推理しながら読み進め、途中で推理の必要性がないことに気づき、落胆したのは覚えています。
良い機会なので、今度はアニメの方を視聴しようかなぁ、と考えています。
この先、この作品とは関係ない話(愚痴)です。
{netabare}
そういえばホラーアニメってあまりないような気がします。特に最近は。
猟奇的なものは、悪影響がないとも言えませんが、普通は嫌悪感覚えるだけです。おそらく、痛みに鈍感なのが原因なんじゃないかと思うのですが……。
(喧嘩したことないとか、痛い思いしたことないとか)
それにもともと和ホラーは得体のしれない怖さを表現したもので、残虐的な恐さを表現したものはどちらかと言うと少数派なのでは?
前者は、教育的観点から見ても、悪いものではないと思いますよ。
下手な大人のお説教より、よっぽど効きますし。
何でもかんでも規制するのは如何なものでしょう。物事の原因ってそんな単一的なものではないでしょうに。もう少し思慮深い判断をお願いしたいものですね。
{/netabare}
{/netabare}
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『視聴後』
今回はホラーという前提で視聴したので、ロクな推理せずにぼ~っと眺めてました。
ん~、小説読んだのに記憶がないことに妙に納得してしまいましたね。
これはミステリーとして読んだら、本投げるレベルですな。
ホラーだから許される設定の甘さ。いや、ホラーでもお粗末な部類に入るかも。特に記憶干渉とか曖昧すぎ。
境界線のないクローズドサークルとでも称そうか……。
アニメ版だけだと思いますけど、伏線なんかもまともに機能してませんし。
ミスリードも多分に配置されてますが、それもただの尺稼ぎ。(というより誘導しきれてない)
多分これ叙述トリックが主体ですよね?
色々と重なるものが多過ぎてご都合主義っぽくなっちゃってます。
もともと映像化には不向きだったのでは?
因みにホラーとして見ると全然怖くなかったです。
もう少し緩急つけた方が良かったと思いますね。
終始不穏な空気が流れているので見てて疲れますし、何より感覚がマヒして怖さ半減でした。
私が一番怖かったのは主人公の執着心(好奇心)。最初の頃なんてストーカーばりだし。
総評としては、ミステリーとして見た場合☆2.5、ホラーとして見た場合☆3.5かな。
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蛇足→{netabare}
この作品とは直接的に関係ないのですが、同作者の小説『十角館の殺人』と『水車館の殺人』を読んで思ったことを書こうと思います。
①やはり映像化向きの作品ではない
このタイプの叙述トリックは相性が悪いとしか言いようがない。
どうにかして誤魔化そうとすればするほど滑稽になっていきます。
ただの話題づくりにしか思えません。
②作者の特徴
物語の勢いが良く、引き込む力が強い。
どんでん返しに趣きを置いているようで、そこに込める力もまた強く、
それ故に発生したであろう欠点も目立つ印象。
③結論
商売としては成功しているのかもしれませんが、作品として失敗していると言って良いと思います。
小説を読んだ方が楽しめるのは間違いありません。
小説の中でも読みやすいと思うので、面倒臭がらずに小説を読むことをオススメします。
因みに私が小説『Another』を再読していないのは、記憶が薄れた頃に読んだ方が楽しめそう。
という理由ですのでお気になさらずに。(〃'∇'〃)ゝ
{/netabare}