シン さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
カミツレの花に込められた願い。
図書館戦争とは、検閲を実行する"メディア良化委員会"と検閲から本を守る為の"図書隊"の抗争を描いた物語です。
物語は初の女性"図書特殊部隊員"(ライブラリー・タスクフォース)である"笠原郁"とその上司である"堂上篤"の視点で展開して行きます。
主題は言論統制と思ってカタイ気持ちで視聴しましたが、恋愛色の強い物語で主題を捉えつつコミカルに描かれていました。
軍事色の強い展開を求めている方はあまりオススメできません、この世界の戦争のスタンダードは日本人の想像する戦争とは程遠いものなので。
またこの戦争は中央政府であるメディア良化隊と地方自治体である図書隊の地方分権的視点に立って視聴してみるとSF色を強く感じれると思います。
個人的には戦争のシリアス差に深みがあればより良くなったと思います。また右と左、保守と革新があるようにメディア良化隊にも図書隊にも正義があります。図書隊の視点で描かれ続けるのでメディア良化隊が"悪"と見られがちですが彼らの名分も際立つ展開があればより良い作品になったのでは?と思います。
原作の方がよりシリアスにまた図書隊員たちの微妙な心情を描いているので原作にも是非目を通してください。